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【授权转载】[翻译.兄弟]星之墓场by 季节语&夕实

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1楼2011-05-01 20:18回复

    附原文:
    愿いと约束は间违えやすい。
    予感と直感はよく似ている。
    星 の 墓 场
     夏がもう终わりに近付いた月の无い夜。
     縁侧に腰挂ける幼い兄弟は、言叶を交わす事も无く、ただ空一面に広がる星の海を见つめていた。
     赤いサソリの心臓の脇を、一条の星が駆け抜ける。
    「あ、流れ星」
     弟がそう言った时にはすでに果无い光は暗に溶けて姿を消していた。
     再び流れ落ちる星を见つけようと、弟は円らな瞳を凝らしてみるが、その目に映るのは瞬く白点ばかり。
     兄は一度弟へ视线を向けると、何を考えているのかよく分からない笑颜を贴付けたまま、弟と同じように空を见上げる。
     そういえば、と兄はゆっくりと语りはじめた。
    「この间の任务の时、先辈が暇つぶしに话してくれたんだが、星というのは死んだ人达の魂だという伝说があるんだそうだ。罪を犯した者达の魂が、その偿いとして暗黒の暗を照らすために星になったという」
     珍しく饶舌な兄の言叶に、弟は惊きと期待の入り交じった表情で闻き入る。
     黒い真珠のような兄の瞳が、深い暗のように思えた。けれど美しい暗だった。
    「より强い魂を持つ者はより明るく、大罪を犯した者はより永い间暗を照らし続ける。
     そしてその罪の偿いが终わると、流星として下界の果てにあるという星の墓场へ落ちて眠りにつくんだ」
    「墓场?」
    「そうだ。そこは草木の生えぬ不毛の荒野で、生きとし生けるものを一切立ち入らせない。墓标すらない、荒れた墓地だ。
     だが、そのかわりに静穏な永久の眠りにつくことができる、圣域だそうだ」
     ふと、ようやく弟がじぃっと物言いたげに见つめていることに気付いた。
    「どうした?」
    「オレ・・・ううん。なんでもない」
     何かを言いかけて视线を反らした弟の姿に思わず失笑した兄を、何だよ、と弟は睨んだ。
    「言いたい事があるなら、言ったらどうだ?」
    「・・・・・・」
     さあ、と促す兄の视线から逃げるように弟はそっぽを向いたが、何もかもを见透かされそうな兄の目に耐えきれなくなり、颜は背けたまま頬を染めて、呟いた。
    「・・・谁も、いないんでしょ?」
    「?」
    「そこ・・・星の墓场には谁もいないんでしょ? 谁もいない、何も无い、ただ死ぬ ためだけの、寂しいところなんでしょ?
     ねえ、兄さん。どうして星はそんなところで死ぬの? オレだったら、そんなところで死にたくないよ」
     少年が兄の颜へ视线を移すと、いつもの优しい横颜とは少し违った、どこか哀しげな頬笑みを浮かべているように见えた。
     なにか変なことを言ってしまったのかと少年は内心焦ったが、そんな少年の考えとは裏腹に、兄の笑みがニヤリと深くなる。
     そして、
    「・・・サスケは、怖いのか?」
    「ち、违うよ!! ただいやなだけだよ!」
     真っ赤になってムキになる弟をみて、兄は笑いながらその头を少し乱暴になでる。
    「ほら、またすぐに子供扱いする・・・」
     ぶすっとした颜で弟は叹く。
    「おまえはまだ子供だろう?」
    「兄さんだってまだ子供じゃないか・・・・・・まあ、すごく强いけどね」
     最后の一言は悔しそうに、けれどどこか夸らしげに呟いた。
     兄は頬笑んだまま、再び空を见上げた。
     心地よいはずの夜の静けさが、妙に居心地の悪いもののように感じられた。なぜだろうと弟は考えるが、答えがすぐそこで待っているのに、辿り着いてはいけないような気がした。
     知りたい、でも、知ってはいけない。
      
    


    4楼2011-05-01 20:19
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      少年に取ってそれはただの予感だったけれど、それがもしかしたら幼い子供なりの直感かもしれないなんて、一体谁が彼に教えることが出来ただろうか。
       弟は気を纷らわせようとぐるりと视线を巡らせると、西の空の端にわだかまる云を见つけた。
       ああ、そういえば明日は岚だ。
       天気予报を何となく思い出した时だった。なぜかそこに答えを见つけてしまったような気がして、弟はもやもやとした気持ちを必死で押さえ込んだ。
       知りたくない、でも、分かってしまった。
       この予感が、せめて杞忧であってほしかった。
      「サスケ、」
       ぽつりと呟かれた兄の声は、闻き逃しそうな程小さかった。
      「何、兄さん?」
      「もし・・・もしもおまえが星の墓场に行ってしまったとしても、オレが傍にいてやる」
      「え、」
      「おまえ独りでなければ、怖くないだろう?」
      「别に怖くなんか・・・」
       弟はそう言いかけて、兄の表情を见たとたん急に罪悪感に苛まれ、そしてゆっくりと気まずげに视线を兄が见つめる空と同じ方へ向けた。
       二人が眺める空には、満天の星が広がっている。
      「・・・・・・」
       夜の暗はさらに深くなっていく。
       きらり、と星が流れた。
       あ、と弟が声をあげたが、时遅く暗に溶け消えてしまった。
      「なにか愿い事をしたか?」
       夜の先には、朝がある。
      「ううん、间に合わなかったよ。 ・・・兄さんは?」
       明けない夜など、あるはずがない。
      「オレも、间に合わなかったよ」
       きっと、ない。
       残念だね、と弟は答えた。
       あの时、兄は远い眼差しで、远い星を见つめたまま、远いどこかを见つめていた。
       表情はとても果敢なく、悲しく、美しかった。
       それを见たら、急に声が出なくなってしまったのだ。
       兄の见つめる先には、谁にも行けないはずの星の墓场があるように思えた。そう、思えてならなかった。
      「ねえ、兄さん。もしもオレが星の墓场に行く时は、绝対に一绪にいてね。オレも兄さんと一绪に行くから、ね? そうすればきっと、怖くないから、ね? 约束だよ?」
       すがりつくような声になっているのは自覚できたが、弟はそういうふうにしか言えなかった。
       兄は一瞬目を见开いたが、すぐににっこりと頬笑んだ。
       そして笑いながら、言った。
       果敢なく、优しく、とても穏やかな表情だった。
      「ああ、一绪に」
       愿いと约束は间违えやすい。
       予感と直感はよく似ている。
       星の墓场。
       流れ星たちの眠る场所。
       愿いと未来の尽きる场所。
       そして、远い约束の地。
       夜はさらに深く暗を落とそうとしていた――


      5楼2011-05-01 20:19
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