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\(^o^)/~重发小说第一章

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1楼2013-03-09 01:39回复
    第一章 哀しみのスペルマ
    见られている。
    でも、気がつかないふりをしていよう。
    気がつかないふりをしていると思われてもかまわない。
    いつも见られているから平気なんだと思わせておけばいい。
    実际、もう惯れっこになってしまっているし、惯れっこにされてしまっているのだ。男の子たちの视线に。みんながわたしを见る、その何かを恋い愿うような视线、慕(した)い寄るような视线、粘(ねば)りつき、からみついてくるような视线に。
    わたしは知っている。わたしがこの高校でいちばん美しい、いちばん绮丽(きれい)な女の子だということを。
    わたしは校舎の一阶の廊下(ろうか)を歩く。运动场に面した、放课后の廊下をわたしは歩く。运动场への出口には男子生徒たちがたむろしている。コンクリートの段や木の廊下の床にべったりと座ったり、壁や柱にもたれかかったりして、运动场からは廊下との境(さかい)の窓越しに、歩いていくわたしの姿を见ている。行く先ざきでそれまでの话し声がやみ、沈黙の中でわたしを见つめる。闻こえるのは时おりごく、と唾(つば)を饮み込む咽喉(のど)の音と、「ビアンカ」「ビアンカ」とわたしの名をささやき交わす声だけ。
    わたしは二阶への阶段をあがる。
    その阶段の下からも、わたしを见あげている男の子がいる。踊(おど)り场にも何人かがべったりと座っていて、前を通り阶段をあがっていくわたしを见つめる。
    わたしの高校の制服はブレザー。その制服のスカートは短い。


    2楼2013-03-09 01:40
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      でももう困ったり、颜を赤くしたりすることはない。わたしは平気になってしまったのだ。そんな男の子たちの视线も、もういやらしいとさえ思わなくなってしまった。
      二阶の、生物学教室の隣の、教材置き场を兼ねた小さな実験室へわたしは行く。放课后はここへ来るのがわたしの日课だ。たった二人しかいない生物研究部员の、わたしは部员なのだ。
      ああ。また、あいつがいる。
      ドアの前の廊下、ドアの向かい侧の窓の下にべったりと腰をおろして本を読んでいるのは、一年下の文芸部の塩崎哲也(しおざきてつや)。可爱(かわい)いやつだ。この高校でわたしがいちばん可爱いやつと思っている男の子だ。色の白さや睫毛(まつげ)の长さや黒眼ぱっちりなど、まるで女の子みたいだが、颜立ちそのものはやっぱり男の子で、さわやかで凉(すず)しげな细おもての少年だ。この子は文芸部で诗を书いているらしく、クラスメイトが教えてくれたところではそれは恋爱の诗ばかりで、どう読んでもわたし、つまりビアンカ北町(きたまち)としか特定できないような女の子への讃美と爱をせつせつと讴(うた)いあげたものなんだという。クラスメイトは一度だけ文芸部で出している雑志の一ページを见せてくれたが、それはこのようなシロモノだった。
      あの流れ落ちる栗色(くりいろ)の髪は
      时に束ねられるあの栗色の髪は
      どんなにあまやかな香りに満ち
      どんな安らぎの匂いに満ちていることか
      屹(きつ)とした大きな黒い瞳(ひとみ)が
      ほんの一瞬こちらに向くと
      心臓は热く泡立ち
      気がつけばその美しさに涙しているのだ
      ああ ああ
      この学园にただひとりの
      异国の血を持つその人こそは
      わが天使 わが女神
      「甘ったるくてこれ以上はとても読んじゃいられないぜ」わたしはその雑志をクラスメイトの胸へ叩きつけるように押し戻したのだった。
      わたしが生物学実験室へ来る时间にはいつも、ドアの前の廊下、ドアの向かい侧の窓の下にべったりと腰をおろして本を読んでいる文芸部の塩崎哲也は、一度もわたしに话しかけたことはない。わたしも彼に话しかけたことは一度もない。彼がわたしに话しかけることができないのは、あまりにもわたしを爱し过ぎていて、気おくれしているからだし、それを知っているからこそ、わたしも彼に话しかけることができないのだ。
      でも最近では、といってもほんの二周间ほど前からのことだけど、わたしは彼に笑颜でうなずきかけることができるようになった。最初はどぎまぎしていた塩崎も、何度めかののちにはぎこちない笑颜でわたしにうなずき返すことができるようになった。これってやっぱり、気の小さい塩崎にとっては凄(すご)い进歩なんだろうと思う。そして彼はわたしにうなずき返したあと、あいかわらずべったりと廊下に腰をおろしたまま、眼をきらきらさせて生物学実験室へ入っていくわたしを见送るのだ。
      生物学実験室はふつうの教室の半分くらいの広さで、人体模型だの鸟の剥制(はくせい)だの标本箱だの図鉴类の并んだ本箱だの水槽(すいそう)だの冷蔵库だのが周囲にごちゃごちゃと置かれ、中央には実験用の大きな机と事务用の椅子(いす)などがある。
      いつものように谁もいなかった。
      だいたい高校のクラブ活动で生物学の実験をやろうなんて物好きはあまりいない。だから部员はわたしともうひとり、千原信忠(ちはらのぶただ)という、わたしより一年上で三年生の男子生徒だけだ。この子は実験よりも小型の爬虫类(はちゅうるい)や両生类の采集が好きなので、めったに実験室には来ない。


      3楼2013-03-09 01:40
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        顾问で生物学教师の工藤(くどう)先生も、放课后はすぐに帰ってしまうことが多い。なんでも遗伝学会の事务をやらされていて、それが忙(いそが)しいのだそうだ。
        と、いうわけで、生物学実験室にはたいていわたしひとりだ。好きな実験を谁にも邪魔(じゃま)されず自由にできるというのは、ほんとにすばらしい。
        わたしが研究しているのはウニの生殖だ。なんでウニなんか、と思うだろうけど、ウニは手に入れやすいし、観察しやすいし、成长过程も早いというのがその理由だ。バフンウニは一月から四月、ムラサキウニなら六月から八月、コシダカウニなら七月から八月、アカウニなら十月から一月が発生时期だ。みなが食べているのはウニの生殖巣で、だからウニの中身のおいしいところ、あのほとんどは生殖巣、つまり精子か卵なのだ。
        まずバフンウニの刺(とげ)をチョンチョンと铗(はさみ)で切ってから、天辺(てっぺん)にある口器(こうき)の、管足(かんそく)という部分の先端を见る。白い色をしているので、これはオスだということがわかる。メスはオレンジ色をしているのだ。
        生殖穴を下にして、ビーカーの上に置く。ビーカーには海水のかわりの生理食塩水が入っている。次にバフンウニの天辺の口器に注射器の针をブスッと差し込む。注射器の中には塩化カリウムが入っていて、これを注射してやると、精子がパーッといっせいに下から生理食塩水の中へ散らばって逃げる。これがほんと、面白いのだ。
        次に管足の先端がオレンジ色をしたバフンウニを探して、同じようにする。ビーカーの中へオレンジ色の卵がパーッと逃げるのを见るのは美しくてこれも楽しい。
        それから精子と卵をスライドガラスに乗せて、実体顕微镜(けんびきょう)で受精の様子を见る。実体顕微镜というのはとても高度で高価だから、ふつう高校の生物学教室などにあるようなものではない。でももうひとりの部员の千原先辈が、大学の研究室にいる従兄(いとこ)のところから何やかやと贳(もら)い下げてくるので、わりと高度な実験器具が揃っている。
        でも、ほんとのところ、こうしたウニの実験に、わたしはちょっと、饱きてしまっているのだ。
        たしかに工藤先生からは、研究テーマをあたえられてはいる。バフンウニの卵の方には厚いゼリー层があって、そこには沟が観察される。これは精子の通り道ではないかと思われているらしいが、その働きはまだ不明なのだ。これを解明しろと言われているのだけれど、大人の研究者にもわからないことが高校生にわかるわけはないので、これはわたしの手にあまる。
        やっぱり、人间の生殖の仕组みを见たいなあ、と、これは前からの梦なんだけど、切実にそう思っている。
        しかし人间の精子を観察するには、あたり前のことだけど、精子を提供してくれる男性が必要だ。精子をくださいと頼んで、よしよしと言ってすぐにくれるような男性など、いるわけがない。だからこそしかたなくウニの観察などをやっているのだ。
        わたしはふと、この部屋の前の廊下にべったりとすわりこんで、わたしが出てくるのを待っている塩崎哲也のことを思い出した。
        あいつなら、あの塩崎なら、わたしの言うことに何でも従うんじゃないだろうか。そう考えついたとたんに、もうわたしはじっとしていられなくなった。何でも言うことを闻いてくれそうな男の子が、どうぞいつでも、何でも言いつけてくださいと言うように、前の廊下にべったり腰をおろして待っているんじゃないか。なんで頼まないんだ。なんでそれを、今まで思いつかなかったんだ。
        廊下への戸を开けると、ずっと同じ姿势で本を読んでいたらしい塩崎は、はっと颜をあげ、何かを期待する眼でわたしを见あげた。まだわたしが帰る时间ではないと知っているので、もしや自分に话しかけてくるのではないかと期待している眼だ。


        4楼2013-03-09 01:41
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          わたしはさすがに、ちょっとためらったものの、思いきって彼に言った。「あのさあ、実験、手伝ってくれないかなあ」
          塩崎の表情がぱっと明るく开いたようになり、ほとんど泣き出しそうな声で「はい」と言うと、彼は立ちあがってわたしのあとから実験室に入ってきた。授业时间中に何度か入ったことがあるらしく、生物准备室でもある実験室の中を、彼はさほど珍らしそうに眺(なが)めまわしたりすることはなかった。
          「あの、先辈。それで、おれはあの、何を」
          おどおどと、不安と期待の混じった声で塩崎はわたしに讯(たず)ねた。
          「そこへ挂けて」わたしは彼を事务用の椅子に挂けさせた。
          どう切り出していいか、わたしはちょっと悩んだ。结局、科学的に、事务的に、直截(ちょくせつ)に话した方がいいと思って、わたしはゆっくりと、そしてずばりと言った。「生殖の研究をしてるの。それで、研究材料にあなたの精子が欲しいの」
          「はあ」最初はよくわからないようだった。それから、えっと言ってわたしの颜を见つめた。
          わたしが彼の颜を见つめ返しているうち、彼の颜にはだんだんと血の気がのぼり、椅子の上でちょっとふらりとしたようにからだを倾けた。
          「精子ってあの、あの、あの」
          「そうよ。精子よ」
          「だけど、どうやって」
          「そこで、出して」
          见る见るうちに彼のパンツの股间(こかん)の部分がふくれあがった。ははあ。こんなことくらいで勃起(ぼっき)するんだ、と、わたしは感心した。
          「でも先辈」その股间を両手で押さえ、塩崎は泣きそうな颜で言った。「おれ、耻(は)ずかしいです」
          「耻ずかしいこと、ないって。谁も见てないし」
          「でも、先辈」
          「先辈はやめなさい」と、わたしは言った。「ビアンカでいいから」
          「ビアンカ、さん。いやあの、ビアンカ様」と、塩崎は言った。「おれ、やっぱり、耻ずかしいです」
          彼は「ビアンカ様」と嬉(うれ)しそうに言ったので、こいつには命令した方がいいんだ、と、わたしは悟(さと)った。「いいから、ペニスを出しなさいっ」
          「はい。はい。はいっ」彼は急いでパンツの前のチャックをおろした。勃起しているためか、**(いんけい)はなかなか出てこなかった。
          出てきたものの大きさにわたしは惊いた。こんなに大きくなるものとは想像もしていなかったのだ。「でかいっ」
          わたしがそう叫(さけ)ぶと塩崎は耳まで赤くなった。「すみません。いや、あの、ありがとうございます。いや、あの」彼は**を両手で隠し、わたしを见あげて讯ねた。「それであの、おれ、これからどうしたら」
          「どうしたらって、出しなさいよ。**を」
          塩崎は身もだえた。「そんなあ。耻ずかしくてできませんよう。ビアンカ様の见てる前で、自分でなんか」
          「なら、わたしがやったげる」この子なら可爱いから、自分の手で**させてやることもできるだろうと、わたしは思ったのだ。嫌いな男のペニスなんて、箸(はし)でつまむのもいやだもんね。
          わたしはもう一脚の椅子を彼の前に置き、向かいあわせに挂けた。
          わたしは鞄(かばん)の中にコンドームを、常に持っていた。それは実験とかのためではなく、わが身を护(まも)るためだった。わたしみたいに可爱い女の子だと、いずれは危机が访れるに决まっていて、どうしてもそんな状况になった时には、からだを与える相手に恳愿して、つけてもらうつもりだったのだ。
          包装纸を破り、ゴム制品を取り出した。最近の制品の中には先端部分の**溜まりに精子を杀す薬液が涂布されていたりもするが、さいわいこの制品はそうではなかった。わたしは彼の手を払いのけて、太くて长くて、かちんかちんに固くなっている彼のペニスにそれを装着した。ペニスには青筋が膨(ふく)れあがっていた。ほんとは根もとまで包んでしまうらしいのだが、その必要はないし、精子が取り出しにくくなるので、半分くらいまでをゴムでくるんだ。
          そうしている间にも塩崎は歯を食いしばるようにして、あたりを见まわしたり天井を仰いだりして、「あは」とか「うっ」とか言いながら苦しげにかぶりを振り続けていた。我慢できなくなって、ゴムをつけている途中で出してしまうんじゃないかと思ってわたしは心配した。
          「えっと。こうするのかな」
          わたしが右手でゴムの上から亀头の部分を握りしめると、塩崎はあああと言って眼を丸くし、わたしを见つめた。前后に摩擦(まさつ)すればいいんだってことはわかっていた。わたしがゆっくりと、ゴムがはずれないように强く握ったままでこすりはじめると、彼はぞくりと背中をしゃくりあげるように动かしてから、うわごとのように何か言いはじめた。
          「あっ。女王様。あの。それはもう、あれです。こんなことが


          5楼2013-03-09 01:41
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            第二章以降につきましては、书籍にてお楽しみください。
            『最前线』では以下の内容をご覧いただけます。
            ・第一章 「哀しみのスペルマ」
            ・掲载中 「あとがき」
            ・掲载中 「担当编集者からひとこと」
            『ビアンカ・オーバースタディ』作品ページへ


            7楼2013-03-09 01:43
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              ビアンカ?オーバースタディ
                第一章悲哀的スペルマ
                筒井康隆原作illustration /当前!我知道的。我在高中最美丽,长得最为漂亮的——。筒井康隆原作最新作!文坛的读卖巨人队、筒井康隆原作系列最新作认真的轻小说!文学史上的大事件読撃。
                第一章悲哀的スペルマ
                。
              但是,假装不再了吧。
              假装不再隐藏也没有关系。”
              总是下调满不在乎的样子,就能使?


              8楼2013-03-09 01:46
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                9楼2013-03-16 14:04
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                  10楼2013-03-20 08:31
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