御巫久远吧 关注:23贴子:460
  • 3回复贴,共1

CONDUCTOR全文抄写(经常更新)

只看楼主收藏回复

一楼喂度娘。


IP属地:辽宁1楼2013-12-15 08:46回复
    「――贵女は何故生きているのですか?」
    「私が生きている事に意味はありません」
    私が生きる意味は、贵女を超える事」
    「――顽张ってください、久远」
    「姉様は狡いです」
    「どうして?」
    「いつも姉様は私の数歩先を行く」
    「それは贵女が私の数歩后を歩いているからです」
    「この世界で一番罪深い事とは何でしょうか」
    「世界は功罪を识りません。罪悪を认识するのは人间のみ」
    「ならば――人间が认识し得る最大の罪悪は」
    「――生きている事でしょうね」
    「ならば――死は最大の功绩なのでしょうか」
    「――死ぬ事は功绩でもなんでもありません。単なる停止状态、それだけです」
    「姉様が选ぶとしたらどちらですか」
    「私は何も选びません。强いて选ぶとしたら――贵女が选んだもう一方を选択するでしょうか」
    「私が生きる事を选べば、姉様は死ぬのですね」
    「意地悪ですね、贵女は。ふふ……さすがは私の妹です」
    「……私は姉様ほど意地悪くありません」


    IP属地:辽宁2楼2013-12-15 08:49
    回复
      私には姉が居た。
      ほんの少しだけ早く母の胎内から出て行った姉、永远。
      数瞬遅れて空気を吸った私は产声も上げなかった。
      姉が泣いているのを见て、人前で涙を流すのは耻ずかしい事だと感じたからだ。
      后に姉は言った。
      私が泣いていたのはこの世に生を受けたのを叹いたから。
      生まれてこなければ良かったと后悔したからだと。
      私と姉は瓜二つだった。
      少なくとも自分たち以外、両亲ですらも私たちの判别が出来なかった。
      でも私と姉には决定的に违っている処があった。
      才能と云うべきなのだろうか、彼女は私が持っていない《何か》を生まれながらにして持っていた。
      私は姉を超える事は出来ないと、生まれた时既に悟ってしまっていた。
      私たちは幼い顷より暇があれば父の书斎に篭もり、古今东西の文献を読みあさっていた。
      科学者だった父は、私たちの才能を悟ったのか、新闻社等に私たちを売り込んだ。
      天才姉妹现る――そんなくだらない文章で私たちは表世界へ引き摺り出された。
      结局父は私たちの事を何も解っていなかったのだ。
      私たちは名誉も何も必要としない。
      ただ自分たちの好きな事が出来ていればよかったのだ。
      私はいつも姉の背中を见ていた。
      全く同じようでありながら绝対に追いつけない存在。
      姉は私に优しかった。
      数时间の差で姉になった彼女は、それでも姉贵风を吹かせる事なく、自然に姉として振る舞っていた。
      それが私にはたまらなく嬉しく――たまらなく悔しかった。
      周囲の人间にはふたりの区别など付きやしないのに、私たちの间には明确なる隔たりがあった。
      ――私が彼女に対して杀意を抱くのは、至极当然の流れだった。


      IP属地:辽宁3楼2013-12-15 08:55
      回复
        ある夜、私と姉は话し合いの场を屋上に设けた。
        姉はさして疑いもせずに私についてきた。
        私と同じ貌の姉を前に、私は话を切り出す。
        久远:「――私はふたりも要りません」
        永远:「私も同感です、久远」
        姉も颔く。
        やはり――私と同じ考えだった。
        永远:「――ですが、私と贵女は别の人间です。遗伝子的に同一の存在であるかもしれませんが、私は私、贵女は贵女。别の人格です」
        久远:「贵女の存在は、私を苛つかせる」
        永远:「贵女の存在は、私を和ませます」
        彼女は微笑を浮かべる。
        私が嗤っている。
        彼女が私と同じ考えを持っているのなら、彼女は私を杀そうとするだろう。
        私はふたりも要らないのだから。
        永远:「私は贵女の考えに従いましょう」
        优しく、宁ろ愉しげに。
        彼女は私に寄り添う。
        永远:「さあ――贵女は私をどうしてくれるのですか?」
        久远:「私は、贵女を――」
        彼女の腕を握る。
        永远:「――贵女は私を杀せない」
        久远:「――っ」
        仅かに腕の力が缓む。
        久远:「――姉様」
        彼女は私の手から抜け出し、屋上の縁に立つ。
        永远:「私はふたりも要らない。だから私は――」
        姉――御巫永远は私には真似の出来ない极上の笑颜を浮かべる。
        永远:「だから私は――消える」
        こうして私は――私ひとりになった。


        IP属地:辽宁4楼2013-12-15 08:56
        回复