忍び、恋うつつ
『我来也の圣诞祭クリスマス大作戦☆』
我来也「ふんふん～♪」
かえで（あ、我来也君だ。何か嬉しそうに饰りを持ってる？　话しかけ――）
我来也「…………ふふっ」
かえで（ん、笑颜？）
我来也「ふふふふふふふふふっ」
かえで「！？」
我来也「ああ、考えただけで楽しいんだぞ!!　今日は圣诞祭クリスマス。かえでと咲助を诱って深夜までめくるめく飨宴、
　　　　　狂宴サイケデリック・パーティーだ！」
咲助「うわっ、なんだよ我来也さん、一人で壁に向かって高笑いとかめちゃくちゃ怖えーぞ！？」
我来也「――はっ、咲助！　ご、ごほんっ。ううううむ、良いところに来たな、咲助」
咲助「いや、二回も呼ばなくていーんだけど……」
我来也「时に咲助、贵様は今日という日が何の日か知っているか？」
咲助「へ？　えーと…………年末？」
かえで（それは日じゃなく时期じゃ……）
我来也「うむ、今日は圣诞祭。世の罪を取り除く神の仔羊たる救世主メサイアが现世うつしよに光临せしことを祝う日だ」
かえで（我来也君、猿飞君の回答を无视した……！）
咲助「へー」
かえで（猿飞君、気にしないんだ……。う、器が大きい）
我来也「むろん、我は绝対者たる唯一神に反旗を翻した堕天使ルシファーの主あるじ。
　　　　　われら暗より出いでし御使みつかいにとって平和の君きみなる神子みこなど打ち砕き灭び去るべき怨敌おんてきだが」
咲助「？？？　や、悪い我来也さん、意味わかんねー」
かえで（うん……本当に何を言ってるかわからない）
我来也「ふっ、いいから闻くがいい。……憎むべき怨敌だが、しかし！　我ら暗の深渊と戦う运命にある好敌手ライバルの出现を
　　　　　今はただ祝おうではないか。この我の主催する宿敌降临祭クリスマス・パーティーで!!」
咲助「は？」
かえで「え？」
我来也「ああ、かえでも居たのだな、丁度良かった。お前も诱う予定だったのだ」
かえで「え、いや、我来也君……」
我来也「べ、べべべべべ别に仆は初めてできた友达と楽しい圣诞祭クリスマスを过ごしたいとか夜通しおしゃべりしてみたいとか、
　　　　　そんなことを思ったわけじゃないんだぞ!?」
かえで（夜通し、おしゃべり？　我来也君、そんなことに憧れを……？）
咲助「てか、くり……って一体なんだよ？　第一、今日はなんか真田が外国の祭りを真似て宴をしてくれるらしーぜ」
我来也「なにっ!?」
かえで「そうなの？」
咲助「ああ。片桐、お前も来いってさ」
かえで（そうなんだ。じゃあ我来也君も诱って）
我来也「そ、そんな……。なら……谁も仆の宴には来てくれないのか……」
かえで「え？」
我来也「…………」
咲助「我来也さん？」
我来也「………………」
かえで「我来也君？」
我来也「……さ、寂しくなんかないんだぞっ」
かえで（我来也君、泣きそう!?）
咲助「なに落ちこんでんだよ、我来也さんも行こうぜ？」
我来也「な――！　ほ、本当か!?」
かえで「そうだよね。我来也君、一绪に行こうよ！」
我来也「咲助、かえで……っ」
我来也「なら、今宵は眠らずに仆の造った悪梦双六ナイトメアゲームで游ぼうな!!」
咲助「それはねーよ!!」
我来也「う……悲しくなんかないんだぞ……！」
咲助「ほらさっさと行こうぜ！」
我来也「うんっ！　じゃない、わかったんだぞ！」
かえで「皆で宴なんて楽しそう。忘年会みたい」
咲助「大介も呼んで赘沢なもん奢らせようぜ～、へへっ」
我来也「…………っ」
咲助「我来也さん？」
かえで「我来也君？」
我来也「仆は……仆は……」
我来也「――――――嬉しいんだぞ！！！」
END