进入梅雨季节
今年が生诞から130年の日本画家、镝木(かぶらき)清方は繊细な美人画で知られる。忘れがたい文章も数多く残した。そのひとつに「雨声」という随笔がある。
今年是日本画家镝木清方的130周年诞辰,他以精致的美人画而著名。还留下很多令人难忘的文章。其中有一篇《雨声》的随笔。
糸のような春の雨には茅ぶきの屋根が似合う、と画家はいう。そして、急な雨なら瓦屋根がいい、と。〈夏の夕立など茅屋根では折角の力がぬけて面白くない〉。たしかに夏のにわか雨は、瓦の家并みに、白く降りしぶいてこそ风情がある。
画家说,如丝线般的春雨,就得芒草覆盖的屋顶来配。而如果是骤雨,那么瓦屋顶最好。〈本喜草屋寒舍,无奈夏日骤雨,功亏一篑,兴味索然也〉。的确,夏日的骤雨唯有将白色的雨点飞溅在每一家的瓦屋顶上才有情趣。
〈急がるる仕事もなく、访(おと)ないくる人もなき闲日の昼下り、真昼の雨のこまやかなるもよし〉と言いながら、夜雨の趣もこよなく爱した。いまごろの季节なら、日がな一日降りこめられても、心静かに雨声を楽しめた人のようだ。
「在没有繁忙的工作、没有来访的客人的悠闲下午,来场正午的绵绵细雨多好」,镝木清方虽这样说,可他对夜雨之趣也喜爱有加。现在的季节,即使下一整天雨,也能平心静气享受雨声。他就是这样的人。
日本列岛は、ほぼ半身が梅雨入りした。远からず、ほかの地域も、青く烟ることだろう。厌(いと)われがちだが、名脇役のような季节である。梅雨が近いと思えばこそ、初夏の风は、よりさわやかに肌に吹く。そして梅雨明けゆえに、真夏の开放感はより爆発的だ。
日本列岛差不多一半地域已经进入梅雨季节。用不了多久,其他地域也会被白茫茫的烟雨笼罩吧。这样的季节虽然容易让人心生厌倦,但却似名配角般不可或缺。正是因为梅雨季节的临近,初夏的风拂过肌肤才更觉清爽。梅雨过后,仲夏的释放感才会更加惊人。
だが近年は、梅雨明けがはっきりしないことが多いそうだ。降り方も强くなっている。たちまち冠水Mをもたらす「暴れ雨」が目立つ。専门家によれば、水蒸気量の変化など、地球规模の変动が関系しているらしい。
但近年来,据说出梅不干脆的情况很多。降雨也正在变的强烈。顷刻之间就能带来水灾的“暴雨”引人注目。据专家分析,地球规模的变动似乎与水蒸汽量的变化等有关。
今年の梅雨も少々つむじ曲がりだ。冲縄の梅雨入りは异例に遅かった。さらに、南からという常识を覆して、九州北部や中国は、関东甲信に先を越されている。〈かたつむり甲斐も信浓も雨のなか〉饭田龙太。どうか騒がず暴れず。田畑を润し、夏场の水を蓄える、恵みの雨期であってほしい。
今年,梅雨耍了点小脾气。冲绳的入梅时间异常的晚,而且,梅雨不再像人们常识中那般从南往北开始下,关东的甲信地区反比九州北部和中国地区更早进入梅雨。饭田龙太的诗中,写道:「象蜗牛一样度日,甲斐信浓地区正处在雨季」。无论梅雨如何请不要不安不要狂暴。盼望有一个能润泽田间、贮存起夏季的用水,给予人类恩惠的雨季。