官网真是良心大放血啊2333
2014年7月3日
キャラクター「キオラ」「シェラザール」「イルダス」「イグニス」「エリアス」「レオニダス」「シャオレイ」「ギード」「コレット」を追加
ギャラリーを更新
スペシャル「Twitterアイコン」を更新

アベル「……おい」
ラン「な、何?」
アベル「お前ってもしかしてニケのことが好きなのか」
ラン「えっ!!??」
ラン「い、いきなりどうしてそんなこと!?违うよ、ニケは友达!!」
アベル「よく庇ってるし、この间の模拟戦は一绪に観てたし」
ラン「あれは……!」
ラン「あれ……は……———」
私はサンドを持ったまま俯く。
ラン「か、庇うっていうか……ニケばっかり悪者にされるのが许せないだけだよ」
アベル「……なるほど」
ラン「ニケは大事な友达だから。卫生班の仕事も私は好きだったし」
アベル「……なるほど」
ラン「模拟戦の日だって、私はアサカに早く负けちゃって
……それで不参加だったニケと一绪に……」
ラン「…………」
さっきまでのふわふわとした热は、一瞬で何処かに消え去ってしまった。
そんなふうにアベルは私とニケのことを见ていたのだと思うと———鼻がつんと痛んだ。
泣いてしまうかも知れない、と思ったその瞬间、私はぐっときつく唇を噛み缔めた。
ラン(昨日もニケのこと闻いてきたし……)
ラン(あれは……そういう意味だったの……?)
さっきまでとても美味しく食べられていたサンドの味も
全くしなくなってしまったし、もうここから立ち去りたかった。

ラスティン「兴味あるなら今夜あんたも一绪に来る?」
ラン「きゃ……!?」
ラスティン「夜游びしたことないだろ?色々教えてあげるよ」
ラン「ちょ……っ」
突然のことに、耻ずかしさと怖さで躯が动かない。
别に手を掴まれているわけでもないのに、
ラスティンの红い瞳に射竦められて呼吸も巧く出来ない。
ラスティン「何を教えて欲しい?酒の饮み方?水烟草の吸い方?赌け事?」
ラン「わ、私は别にそんな……っ、あのラスティン、离れ……っ」
ラスティン「それとも男游びしたい?俺でいいなら一晩中相手してあげるけど?」
ラン「な……何言って……っ」
ラスティン「先に闻いたのはそっちなのに」
ラン「それは……っ」
ラスティン「そろそろ坚苦しい学生生活に疲れて羽目を外したくなったのかなぁって」
ラン「そんなこと……思ってない……っ」
ラスティン「じゃぁ何故?」
ラン「……っ」
ラスティン「もしかして……———俺が他の女と游んでるのが许せない?」
ラン「!?」
ラスティン「なーんてね!」
ラスティン「冗谈冗谈、真っ赤になっちゃって可爱いなー」
ラン「ラスティン!」
ラスティン「女连れだともてないから连れて行けないんだ、ごめんねー」

ラン「……っ」
细い絵笔が肌に触れた瞬间、その冷たさに躯が小さく强张った。
パシュ「あ、ごめん!痛かった? これちょっともう古いから……」
ラン「ううん、初めてだから少し惊いただけ。全然痛くないよ」
パシュ「そっか、なら良かった。じゃぁ描いてくぞー」
そう言ったパシュが、まるで本物の絵描きみたいにすいすいと私の手首に笔を这わせてゆく。
文字なのか模様なのか、私には分からない。
でも不思议に绮丽で、そして何よりも———
真剣に、でも楽しそうに描いていくパシュの颜を眺めていると私も楽しくなってくる。
パシュ「これさ、放っておけば徐々に薄くなって
一周间くらいで消えるから心配しなくていいよ」
ラン「せっかく描いてもらったのにそれも何だかもったいない気がする」
パシュ「いつまでも残ったら困るだろ」
ラン「……そうかな」
私は内心、ずっとあってもいいかなと思った。
模様の美しさもあったし、せっかくパシュが描いてくれたものを
残しておきたいと思ったのだ。

ラン「……っい、つぅ……———!?」
ニケ「ラン!?」
私の太腿に冷たいものがさっと这って、
ほぼ同时に锐い针で刺されたような痛みがあった。
ニケ「蛇か!!」
ニケが制服のケープの内侧にさっと手を入れ、ナイフを掴んだ。
ニケ「……っ」
けれど、その手をすぐに引っ込め、私の前にしゃがみ込んだ。
ニケ「じっとしてて、すぐに毒を吸い出すから」
ラン「え?きゃ……———」
ラン「……っ……」
彼の唇は冷たかった。
でもそう感じたのも、蛇に咬まれた迹がどんどん
赤く肿れて热を持ち始めていたせいかも知れない。
ラン「ニケ、あ、あの……」
ニケ「すぐに済むから大丈夫。毒を吸い出したらすぐメフィストに来てもらおう」

ティファレト「よし、ここでいいかな、时间もそろそろ」
ラン「!」
不意にティファレトが立ち止まった。
ラン「じ、时间……?」
ティファレト「そう时间。……ああ、ほら见て」
ラン「え……あ!」
紫绀の夜空に、星が流れた。
ここは木々の切れ间になっているから、夜空が広く见える。
ティファレト「见た?」
ラン「うん、见えた!流れ星!」
ティファレト「これからもっと沢山落ちてくるよ、见てて」
ラン「……もっと?」
ティファレトが私の背中を軽く押し、夜空を视线で促した。
ラン「……っ」
ほんの一瞬触れただけだった。
けれど昨日のコレットの言叶のせいかちょっとしたことでも意识してしまって、頬が热くなる。

ヴィルヘルム「な、何だこれ……」
ラン「绮丽だね……」
紫绀の夜空は、あっという间に数え切れない光で いっぱいになる。
埠头に集うみんなは、 笑颜で自分のランタンを凝视めている。
ラン「…………」
そんな幻のように美しい夜を眺めながら、 私は村のことを思い出す。
ラン(……ああ、そうだ)
ヴィルヘルムに伝えたかったことが、私の中で柔らかく形を成した。
考えて、迷ったこと。
私は思ったままを伝えてみることにした。
ラン「……ねぇヴィルヘルム、さっきの続きだけど……」
ヴィルヘルム「あぁ?」
ラン「……多分だけど」
ラン「こういうのも平和の一つだとは思うよ」
ヴィルヘルム「……っ」
ラン「戦があったら、みんなこんなふうにはしゃいで いられないし、
それに、この王都フロンティアは 魔法で护られてるって安心感もあると思う」
ヴィルヘルム「ああ……そんなこと言ってたな」
ラン「私は、これがずっと続けばいいなって思ってる」
ヴィルヘルム「…………」
ラン「确かにニルヴァーナは戦う人间が集められていて、
戦がないとその役目は果たせないけど」
ラン「……もし、それで私が居场所を失っても、 やっぱり戦は起こって欲しくないな」
ヴィルヘルム「お前……」
2014年7月3日
キャラクター「キオラ」「シェラザール」「イルダス」「イグニス」「エリアス」「レオニダス」「シャオレイ」「ギード」「コレット」を追加
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アベル「……おい」
ラン「な、何?」
アベル「お前ってもしかしてニケのことが好きなのか」
ラン「えっ!!??」
ラン「い、いきなりどうしてそんなこと!?违うよ、ニケは友达!!」
アベル「よく庇ってるし、この间の模拟戦は一绪に観てたし」
ラン「あれは……!」
ラン「あれ……は……———」
私はサンドを持ったまま俯く。
ラン「か、庇うっていうか……ニケばっかり悪者にされるのが许せないだけだよ」
アベル「……なるほど」
ラン「ニケは大事な友达だから。卫生班の仕事も私は好きだったし」
アベル「……なるほど」
ラン「模拟戦の日だって、私はアサカに早く负けちゃって
……それで不参加だったニケと一绪に……」
ラン「…………」
さっきまでのふわふわとした热は、一瞬で何処かに消え去ってしまった。
そんなふうにアベルは私とニケのことを见ていたのだと思うと———鼻がつんと痛んだ。
泣いてしまうかも知れない、と思ったその瞬间、私はぐっときつく唇を噛み缔めた。
ラン(昨日もニケのこと闻いてきたし……)
ラン(あれは……そういう意味だったの……?)
さっきまでとても美味しく食べられていたサンドの味も
全くしなくなってしまったし、もうここから立ち去りたかった。

ラスティン「兴味あるなら今夜あんたも一绪に来る?」
ラン「きゃ……!?」
ラスティン「夜游びしたことないだろ?色々教えてあげるよ」
ラン「ちょ……っ」
突然のことに、耻ずかしさと怖さで躯が动かない。
别に手を掴まれているわけでもないのに、
ラスティンの红い瞳に射竦められて呼吸も巧く出来ない。
ラスティン「何を教えて欲しい?酒の饮み方?水烟草の吸い方?赌け事?」
ラン「わ、私は别にそんな……っ、あのラスティン、离れ……っ」
ラスティン「それとも男游びしたい?俺でいいなら一晩中相手してあげるけど?」
ラン「な……何言って……っ」
ラスティン「先に闻いたのはそっちなのに」
ラン「それは……っ」
ラスティン「そろそろ坚苦しい学生生活に疲れて羽目を外したくなったのかなぁって」
ラン「そんなこと……思ってない……っ」
ラスティン「じゃぁ何故?」
ラン「……っ」
ラスティン「もしかして……———俺が他の女と游んでるのが许せない?」
ラン「!?」
ラスティン「なーんてね!」
ラスティン「冗谈冗谈、真っ赤になっちゃって可爱いなー」
ラン「ラスティン!」
ラスティン「女连れだともてないから连れて行けないんだ、ごめんねー」

ラン「……っ」
细い絵笔が肌に触れた瞬间、その冷たさに躯が小さく强张った。
パシュ「あ、ごめん!痛かった? これちょっともう古いから……」
ラン「ううん、初めてだから少し惊いただけ。全然痛くないよ」
パシュ「そっか、なら良かった。じゃぁ描いてくぞー」
そう言ったパシュが、まるで本物の絵描きみたいにすいすいと私の手首に笔を这わせてゆく。
文字なのか模様なのか、私には分からない。
でも不思议に绮丽で、そして何よりも———
真剣に、でも楽しそうに描いていくパシュの颜を眺めていると私も楽しくなってくる。
パシュ「これさ、放っておけば徐々に薄くなって
一周间くらいで消えるから心配しなくていいよ」
ラン「せっかく描いてもらったのにそれも何だかもったいない気がする」
パシュ「いつまでも残ったら困るだろ」
ラン「……そうかな」
私は内心、ずっとあってもいいかなと思った。
模様の美しさもあったし、せっかくパシュが描いてくれたものを
残しておきたいと思ったのだ。

ラン「……っい、つぅ……———!?」
ニケ「ラン!?」
私の太腿に冷たいものがさっと这って、
ほぼ同时に锐い针で刺されたような痛みがあった。
ニケ「蛇か!!」
ニケが制服のケープの内侧にさっと手を入れ、ナイフを掴んだ。
ニケ「……っ」
けれど、その手をすぐに引っ込め、私の前にしゃがみ込んだ。
ニケ「じっとしてて、すぐに毒を吸い出すから」
ラン「え?きゃ……———」
ラン「……っ……」
彼の唇は冷たかった。
でもそう感じたのも、蛇に咬まれた迹がどんどん
赤く肿れて热を持ち始めていたせいかも知れない。
ラン「ニケ、あ、あの……」
ニケ「すぐに済むから大丈夫。毒を吸い出したらすぐメフィストに来てもらおう」

ティファレト「よし、ここでいいかな、时间もそろそろ」
ラン「!」
不意にティファレトが立ち止まった。
ラン「じ、时间……?」
ティファレト「そう时间。……ああ、ほら见て」
ラン「え……あ!」
紫绀の夜空に、星が流れた。
ここは木々の切れ间になっているから、夜空が広く见える。
ティファレト「见た?」
ラン「うん、见えた!流れ星!」
ティファレト「これからもっと沢山落ちてくるよ、见てて」
ラン「……もっと?」
ティファレトが私の背中を軽く押し、夜空を视线で促した。
ラン「……っ」
ほんの一瞬触れただけだった。
けれど昨日のコレットの言叶のせいかちょっとしたことでも意识してしまって、頬が热くなる。

ヴィルヘルム「な、何だこれ……」
ラン「绮丽だね……」
紫绀の夜空は、あっという间に数え切れない光で いっぱいになる。
埠头に集うみんなは、 笑颜で自分のランタンを凝视めている。
ラン「…………」
そんな幻のように美しい夜を眺めながら、 私は村のことを思い出す。
ラン(……ああ、そうだ)
ヴィルヘルムに伝えたかったことが、私の中で柔らかく形を成した。
考えて、迷ったこと。
私は思ったままを伝えてみることにした。
ラン「……ねぇヴィルヘルム、さっきの続きだけど……」
ヴィルヘルム「あぁ?」
ラン「……多分だけど」
ラン「こういうのも平和の一つだとは思うよ」
ヴィルヘルム「……っ」
ラン「戦があったら、みんなこんなふうにはしゃいで いられないし、
それに、この王都フロンティアは 魔法で护られてるって安心感もあると思う」
ヴィルヘルム「ああ……そんなこと言ってたな」
ラン「私は、これがずっと続けばいいなって思ってる」
ヴィルヘルム「…………」
ラン「确かにニルヴァーナは戦う人间が集められていて、
戦がないとその役目は果たせないけど」
ラン「……もし、それで私が居场所を失っても、 やっぱり戦は起こって欲しくないな」
ヴィルヘルム「お前……」
