放课后、クラブ活动を终えた彼が、（そう言えば自分の机の中に明日の课题のプリントをしまいっ放し）であったことに気付き、慌てて自分のクラスに帰って机の中からまだ何も手のつけられてない课题のプリントを见つけて自分のカバンにしまい、今度こそ帰宅しようとすると、廊下で白雪美帆が立っているので
　「あれ、白雪さん。どうしたの、こんな时间に？」
　质问すると、
　「いえ、今度の文化祭での演剧部の脚本を考えていたんです」
　彼に自分が廊下の窓から外を眺めていた理由を说明すると、彼が何となしにうなずいて、
　「へぇ、白雪さんってすごいね。脚本とか书けるんだ。俺は想像力とか文章力とかそう言うのが全然ないから尊敬しちゃうよ」
　美帆の事を褒めると、美帆が少し表情を赤らめながら自分の頬に手を当て、
　「そんなにすごいことではありませんよ。あなたも本当に书こうと思えば私よりも素晴らしい脚本が书けると思います」
　そう彼に言うと、彼が首を横に振って、
　「いやいや、白雪さんって绝対にすごいよ。その书こうって言う気持ちがやっぱりいい脚本を生むんだろうね」

　「もう、耻ずかしいです。……！！」

　耻ずかしそうな表情をしていた美帆が、一瞬惊いたような表情を浮かべ、その后彼の表情をマジマジと见るので彼が、
　「どうしたの？」
　美帆に寻ねると、美帆が真剣な表情になって、
　「た、大変です。あなたの颜に不吉な相が出ています」
　少し大きな声でそう言うので彼がビックリしてしまう。

　「ええっ！ほ、本当？」

　「はい、本当です」
　「ど、どうすればいいの？」
　「そうですね。……私と一绪に帰りましょう。そうすれば大丈夫です」
　美帆の言叶に彼がうなずいて、
　「え、本当に。…そ、それじゃあ白雪さん、お愿いだけど一绪に帰ってくれるかな？」
　美帆に一绪に帰ってくれるように頼むと、彼の頼みを笑颜で承知する美帆であった。


　そして彼と美帆が他爱无い会话をしながら久しぶりに一绪に帰りながら、
　「そう言えば白雪さんはよくみんなのことを占っているんだよね」
　彼がたまに闻く美帆の噂の事で寻ねると、美帆がちょっと苦笑いを浮かべてしまう。
　「そんなには……。でも私に占って欲しいって頼んでくださる人にはお答えしていますけど」
　「でしょ。白雪さんの占いはよく当たるって本当に评判だし」
　「そうですか？」
　美帆の控えめな返事に彼が笑って、
　「そうだよ。だって今日だってもしも俺が白雪さんと帰ってなかったらどんな悪いことが怒るか想像もつかないし……」
　美帆に言うと、美帆が彼の视线にちょっと颜を背けてしまう。
　（本当はあなたと一绪に帰りたいからあんなことを言ったんです。……なんて言ったらあなたはどう思われるでしょう？）
　彼のまっすぐな瞳を见ると、先程咄嗟に自分の口をついて出てしまった言叶を少し反省してしまう。しかし、彼は先程の美帆の言叶を本当に自分のことを心配してくれたからだと思っているのだ。
　「ところで白雪さんは自分のことはあんまり占わないの？」
　彼がふいに美帆に质问を向けると、ちょっと考え込んでいた美帆が慌てて彼に讯き返してしまう。
　「え、何でしょうか？」
　「あ、闻こえなかった。白雪さんはよく学校で同级生の女子达や先辈达に頼まれて占いをしてるだろ。それで、自分の家でも占いをしてるのかなって思って」
　「あ、そう言うことですか。……いえ、あまり自分の事は占いませんよ」
　「ふぅん。やっぱり占いって人のためって言う感じなの？」
　「そういう訳ではありません。……でも、自分の事を占おうとすると少し集中ができませんから。もしも自分の事で余りよくない结果が出たらどうしましょうって思うじゃないですか。それに……やっぱり自分の事を占う时には平常心でいられません。占いをする时には平常心でいなければならないですから」