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それぞれのひびきの高校文化祭

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「お疲れ様、白雪さん」
 彼が一息ついて休んでいる白雪美帆にそう声をかけると、穏やかな微笑を浮かべながら
 「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ」
 彼にお礼を言うと、今は美帆に代わって他の人が占いの役を担当しているテントに并んでいる人の列を见ながら
 「盛况だね、これも白雪さんの占いのおかげかな」
 彼が感心するように言うと美帆が少し頬を染めて
 「そんなことないですよ」
 照れてしまう。そんな美帆を见て
 「今から少しは休憩は取れる?他のところも回れたら一绪に回ってみようよ。もう今年で最后なんだし」
 彼が美帆に文化祭を见に行かないかと诱うと、美帆がうなずいて自分が少し席を外してもいいか、他の生徒に寻ねると、
 「ふ~~ん、美帆、デートなんだ」
 「え、ち、违いますよ。ただ、他の催し物を见に行くだけです」
 「いいのいいの、照れなくても。ま、今はお昼で结构占いよりも食べ物のコーナーとかのほうが流行ってるからいいよ、一时间ぐらいだったら」
 「あ、ありがとうございます。それじゃあちょっと见てきますね」
 「报告楽しみにしてるからね」
 「な、何もないですよ。ただ见て回るだけですから」
 「ふ~~ん、何もないのか。まぁ高校生活最后の文化祭なんだから美帆の人のことばかり占ってないで自分の运势も占ってみなよ」
 「は、はい」
 「あ、着替えはあっちでね。ちゃんと见张ってるから」
 「はい、ありがとうございます。それじゃあ着替えてきますね」
 そう言って美帆が占いの衣装からひびきの高校の制服にいそいそと着替え、廊下で待ってくれている彼の所に行くと、
 「お待たせしました」
 「いや、别に待ってないよ。じゃあ行こうか。白雪さん、おなかとかは空いてない?」
 「そう言えばもうお昼ですね。はい、少し」
 「それじゃあ吃茶店とかがいいかな?え~~と、吃茶店をやってるクラスは……」
 彼が廊下を歩きながらドアに吃茶店と书いてある教室の扉を开けると、中からおいしそうなカレーとコーヒーの匂いがしてくる。どうやらカレーとコーヒーがメインの吃茶店のようである。
 「あら、何の用?」
 彼と美帆が吃茶店に入るなり、何となくインドの女の人のような服装をしている水无月琴子がそう声をかけると、
 「ちょっと寄ってみたんだ。繁盛してるね」
 「全く、何でこんな変な食べ物をみんな好むのかしら。私は绝対にお茶会がいいって言ったのに……」
 琴子がブツブツと文句を言うと、
 「それじゃあ去年や一昨年と同じだね」
 去年や一昨年の茶道部の出し物を思い出しながらつぶやくと、琴子が
 「そうね。……そう言えば茶道部の方を见てなかったわ。ちょっと様子を见てこないと」
 「うん、部长さんがいないと茶道部の出し物も缔まらないしね」
 「フフッ、それじゃあちょっと行って来るわ。あ、言っておくけどウチの出し物を食べたりなんかしたら许さないわよ」
 「うん、食べないよ。……って水无月さん、営业する気あるの?」
 「あるわよ。茶道部の」
 「あ、なるほど。って、自分のクラスの出し物を顽张ろうよ」
 「来年顽张るわ」
 「そっか、来年か。って来年はもう卒业でしょうが!」
 彼が琴子の一言一言に思わずツッコみを入れてしまうと、琴子がフッと笑颜を见せ、
 「そうね、もう少し顽张る事にするわ。ちょっと精神的に疲れてたんだけど何だかいつもと変わらないあなたの颜を见てたら何だか落ち着いてきたわ」
 「へぇ、俺の颜を见たら水无月さんていつも怒り出すんだと思ってた」
 「そうね、それは否定しないわ。今も怒ってるし」
 「そっか、でも水无月さんに元気が出てきたんだったら嬉しいよ。それじゃあ顽张ってね、水无月さん。また来るよ」
 彼がそう言って琴子のクラスの吃茶店を出ようとすると、琴子がうなずいて、
 「次に来た时には饮み物ぐらいは饮んでもいいわよ」
 彼にコーヒーを饮む事を许可すると、彼が琴子に礼を言って外に出るのであった。そして外に出てから、
 「あ、ゴメン、白雪さん。何も食べられなかったね」
 美帆に谢ると、美帆が首を横に振って、
 「いいえ、大丈夫ですよ。あなたと水无月さんのお话は楽しかったですから」
 気にしていないことを告げると彼がやや复雑そうな表情を浮かべてしまう。
 「まぁいいや、今度はちゃんとした吃茶店に行こう」
 そう言って彼が吃茶店に入ると、
 「あ、いらっしゃいませ~」



1楼2008-02-07 11:06回复
    元気良く彼に挨拶をしてくれる一文字茜の歓迎を受け、
     「うん、こんにちは、一文字さん。今空いてるかな?」
     「あ、うん、空いてるよ。あそこの席でいいかな?」
     そう言って茜が空いている席を指差すと、彼がうなずいて席に座ろうとするが、そんな彼の手を美帆が思わず取ってしまう。
     「白雪さん?」
     「……あの、何だか怖いです」
     美帆が周りに座っている少しガラの悪そうな连中を见ながらそう彼につぶやくと、彼が何と言っていいか迷ってしまう。彼は一文字茜も一文字茜の兄である総番长のことも知っているので、ここにいる男达が悪い连中でないということは十分に知っているのだけれど、美帆には少し刺激が强すぎるかもしれない。
     「一文字さん、うちの生徒とかはいないの?」
     彼が席に座っているのが一文字茜の総番长の子分ばかりがいるので普通の生徒たちが集まっている场所はないのか寻ねると、
     「あ、ゴメン。うん、さっきみんなが来てくれたらひびきの高校の人たちや他の学校の人たちがすぐに出て行っちゃって……」
     「なるほど。みんな人に迷惑をかける人たちじゃないのにね。やっぱり见た目が怖いのかな?でも话をすれば普通に面白いと思うんだけど……」
     「うん、仆もそう思うんだけど……」
     「おい、キサマ。何茜にちょっかいを出している。客だったら注文して出された食事を食べてさっさと帰れ」
     彼と茜に向かってそう声をかけてきたのは総番长本人であった。その声に彼が苦笑を浮かべ、そして茜の怒りを込めた困ったような表情を见て、
     「一文字さん、俺は気にしてないからお兄さんを怒らないであげてよ。一文字さんのお兄さんだって一文字さんのことを心配しているからあんなぶっきらぼうな言い方をしちゃうんだよ」
     「うん、でもさっきからお兄ちゃんのせいであんまりお客さんも来ないんだよね」
     茜が困ったように腕を组むと、
     「うん、じゃあちょっと待ってて。あ、白雪さん、俺ちょっと出てくるから一文字さんと待っててくれる」
     彼の言叶に美帆が少し寂しそうな表情を浮かべ、周りの不良たちを见ながら心细そうに彼の制服の袖を掴んでしまうので、
     「わかった、それじゃあ一绪に行こうか。あ、一文字さん、お兄さんが教室にいなくなったらまたすぐに来るよ。一文字さんの手料理、楽しみにしてるから」
     彼の言叶に茜が
     「うん、任せて!でもお兄ちゃんを追い出すなんてできるの?」
     彼にちょっと不安そうに寻ねると、
     「まぁね。あ、お兄さんがにらんでる。それじゃあまた后で」
     彼がいつまでも茜と话している自分を怖い表情で睨み付けている総番长の视线を受けながら一旦茜の教室を出るのであった。
     そして教室を出ると美帆が
     「あの……あの教室でお昼を取るのはちょっと……」
     あの教室が苦手なことを彼に伝えると、
     「うん、じゃあ他の教室でお昼を取ろうか。あ、でも一文字さんに约束はしたからお兄さんは教室から连れ出さないと」
     彼がそうつぶやいてから程なくしてひびきの高校芸术科教师、高梨ことりを见つけ、
     「あ、高梨先生、こんにちは」
     挨拶をすると、ことりも彼と一绪にいる美帆を见て笑颜で返してくれる。
     「あ、こんにちはー。どう、文化祭は楽しんでるー?」
     ことりの言叶に彼がうなずき
     「楽しんでます。高校生活最后の文化祭ですからね」
     「うん、そうだねー。白雪さんも楽しんでる?」
     「はい、楽しんでます」
     「あ、そう言えば白雪さんとあなたのクラスって占いの馆をやってるんだよねー。どう、评判は?」
     「好评ですよ。白雪さんの占いって良く当たりますし、白雪さんに占ってもらいたいって言う人はたくさんいますから」
     「あはは、そうだねー。うん、私も后で占ってもらうねー。その时にはいい结果をよろしくねー」
     ことりの言叶に美帆がうなずいて顽张りますというと、
     「あ、高梨先生、さっき一文字さんのお兄さんを见たんですけど、高梨先生に会いたいって闻いたんですけど、高梨先生がどこにいるのかわからないって言ってましたよ。高梨先生、一文字さんのお兄さんを放送で呼んであげてください」
     彼が総番长を呼んでもらおうとことりに言うと、
     「ふーーん、薫君、今年は文化祭に来てるんだ。どうせ茜ちゃんのクラスでたむろしてるんでしょー。茜に话し挂ける奴は俺がゆるさーん、とか」
     「あはは、あたりです」
     「全く、薫君も高校のときから全然成长してないなー。あ、そうそう、薫君が高校生のときの文化祭は华澄ちゃん、あ、华澄ちゃんって言うのは麻生先生の事だよー。


    2楼2008-02-07 11:06
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      华澄ちゃんのウェイトレスがすごく评判が良くってね。他の学校の男子生徒たちが华澄ちゃんをナンパしてばっかりだったから薫君が华澄ちゃんを守ってあげてたんだよー」
       ことりの说明に彼が感心するようにうなずき、美帆は先ほどの体の大きい怖そうな人があの优しい麻生先生と友人であるという事にビックリしてしまって何と言っていいのかわからない表情を浮かべてしまっている。そんな二人を见て
       「まぁ最近薫君と会ってないから久しぶりにお话しよー。あ、そうだ、麻生先生も呼んであげないとねー。それじゃあー」
       ことりが明るく麻生先生を探しに向かうと、彼がことりにお礼を言い、そして隣にいる美帆に、
       「麻生先生に闻いたことがあるんだ。一文字さんのお兄さんと幼なじみなんだって。それで二人ともひびきの高校で同じクラスの时に担任の先生が高梨先生だったんだって」
       「そうなんですか。私、全然知りませんでした」
       「何となくそう考えるとさっきの人も怖いって言う雰囲気が少しなくなるだろ?」
       彼の言叶に一文字茜の兄である薫が高梨先生に叱られている様子を思い浮かべ、
       「そうですね」
       ニッコリと彼の意见にうなずくと、
       「でしょ。あ、そうだ、まだお昼食べてなかったんだ。休憩时间ももうなくなってきたしどこかに入ろうか?」
       彼の言叶に美帆が
       「今度は吃茶店じゃなくて普通の食べ物屋さんにしませんか?」
       彼に言うと、もう2回も食べ损ねている吃茶店と言う选択をもう一度するのに彼もためらいを覚え、
       「そうだね、それじゃあ今度はヤキソバ屋さんとかお好み焼き屋さんとかにしようか?」
       美帆に言ってどこか适当な店はないかなと探していると、程なくしてエプロンドレスを身につけて教室の前でお客さんに声をかけている八重花桜梨が彼と美帆を见て、
       「あ、白雪さん达、よかったらウチの吃茶店で何か饮んでいかないかな?今ちょうどお昼だけど席空いてるよ」
       そう声をかけると、彼が隣に立っている美帆の颜をちょっと见ると、美帆がうなずいて、
       「八重さんのクラスもまだ行ってませんでしたね。今日のお昼は八重さんの教室で取りましょうか?」
       「え、でもいいの。また吃茶店だけど」
       「いいんです。それにあなたと一绪だとどんなに歩いていても楽しいですから。もしもまた食べられなかったら他の吃茶店を探せばいいですし」
       「ハハッ、うん、そうだね。でも3度目の正直って言う言叶もあるしきっと今度は大丈夫だよ。それに八重さんのクラスなんだから何も起こらないよ」
       「そうだとそれはそれでちょっと寂しいですけど…」
       「え、どうして?」
       「あ、いえいえ。それじゃあ行きましょうか」
       頬を少し染めながら美帆がそう言って歩き出すと、彼も美帆の后を歩き、花桜梨がそんな二人を见て
       「楽しそうだね」
       声をかけると、彼がうなずいて
       「うん。……八重さんも楽しんでるだろ。何せ今年が高校生活最后の文化祭なんだから」
       「そうだね、あ、どうかな、この服?私のクラスはこれを着て吃茶店をやってるんだけど…」
       「似合ってるよ、八重さんって美人だなぁって思ってたけど、何だかそんな服を着てると绮丽なだけじゃなくてかわいいとも思うよ」
       「ありがとう、あ、席に案内するね。注文は何にする?」
       花桜梨が彼を席に案内しながら注文を寻ねると、彼が
       「そうだな、八重さんの手作りだったら何でも」
       そう注文すると、花桜梨が少し困ったような表情になってしまう。
       「ごめんなさい、私、あんまりお料理とかうまくなくて、调理の方は担当してないんだ」
       「あ、そうなんだ。残念だなぁ、八重さんの手料理を食べたかったのに」
       「ごめんなさい。でももしよかったら今度调理実习で何か作ったときに持っていくね」
       「あ、それでももちろんオッケーだよ。じゃあ今日は八重さんのお勧めの料理にしておくよ。八重さんは何がお勧め?」
       「え~~と、スパゲッティがよく売れてるよ」
       「それじゃあそれを注文するよ。白雪さんもそれでいい?」
       彼の言叶に美帆がうなずいてくれたので、花桜梨が二人の注文を伝えに行くと、そんな花桜梨の后姿をチラリと见ながら美帆が
       「いつもより嬉しそうですね、八重さん」
       彼にそう言うと、彼が美帆の言叶にうなずいて
       「うん、八重さんも文化祭を思いっきり楽しんでるって感じがするね」
       自分の事のように彼が喜ぶと、美帆が心の中で少しため息をついてしまう。自分では少しは彼と花桜梨の仲を嫉妬してみてあんな风に言ってみたのに彼がその事に全く気付いてくれないので。
       そして店内を见回しながら结构繁盛している花桜梨にクラスの吃茶店に感心しながらつぶやいてしまう。
       「この吃茶店だと何も起こらないみたいだね。ゆっくりとお昼御饭が食べられそうだよ」
       「私は落ち着かないです」
       「え、何が?」
       「いいです。私が胜手に落ち着かないだけですから」
       「??」
       「でも、今度また3时から休憩时间がありますからその时にまた私と文化祭を见に回っていただけるのでしたら落ち着いてお昼御饭が食べられそうなんですけど」
       「え、うん、そりゃあ构わないけど。俺もまた白雪さんと一绪に文化祭を见に行きたいと思ってたし…」
       「ありがとうございます。それじゃあゆっくりとお昼御饭を食べましょうか?」
       美帆の言叶に彼がうなずいて、
       「そうだね、そうだ、3时から一绪に回るときは光のクラスの小物屋さんとか寿さんのクラスのプラネタリウムとか赤井さんのクラスのゲームコーナーとかを见てみようよ」
       今度一绪に回るときに见たい场所を提案すると、またまた复雑な気持ちになってしまう美帆であった。


      3楼2008-02-07 11:07
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        白雪美帆嫉妒八重花樱梨?不会对打吧


        IP属地:上海4楼2008-02-07 17:52
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