1 真帆の部屋で…
パラパラ…
流行物が大好きで、ブランド物の服やアクセサリーなどが大好きな少女、白雪真帆が次は何を买おうかなぁと考えながらカタログを読んでいる。
(うん、これもいいな。あ、でもこれもいいかも。う~~ん、迷っちゃうなぁ)
真帆が楽しそうにカタログを読んでいると、トントンと自分の部屋をノックする音が闻こえる。
「うん、谁~」
すると扉の向こうから自分と似たような、でも自分よりも穏やかな声が帰ってくる。
「私です。入ってもいいですか、真帆ちゃん」
「うん、いいよ」
自分がそう返事をするとドアを开けて姉が入ってくる。相変わらず自分とは全然趣味の违うフリルのついたピンクハウス系の可爱い服着ている。
「ちょっとお愿いがあるんですが……いいですか?」
「お愿い?珍しいね、姉さんが」
真帆がカタログを置いて本当に珍しく自分にお愿いをする姉にちょっと不思议そうな表情を浮かべてしまう。
「はい、真帆ちゃんは私がこれに応募している事は知っていますか?」
そう言って美帆が差し出した雑志を见て真帆がうなずく。确かに知っている。自分の姉、白雪美帆が中学の终わり顷から热心に投稿している雑志だ。美帆は実际に何回か赏ももらった事もある。姉には幻想小说を书く才能があるんだなぁと真帆は薄々思っている。しかし、白雪真美と言うペンネームはやめて欲しいと思っている。何でも自分の名前の「美帆」と真帆の名前の「真帆」の头の2文字を取ったらしいが、自分は何も手伝いをしていないのだから使われると少し耻ずかしい。
「知ってるよ。また応募するの?」
「いえ、その……実はお仕事をいただきました」
姉がちょっと照れ臭そうにそう言うので真帆が惊いてしまう。
「ええーーーー!!それって超すごいじゃん!!」
「は、はい」
「それで、それで」
「はい、ほぼ书きあがったんですけど、もう少しゆっくりと考えたいところがあるんです。」
「うん、まぁそうだね。姉さんって作品に妥协しない感じだし」
「それでその……真帆ちゃん、私の代わりにひびきの高校に行ってくれませんか?」
「ちょっとタンマ。どうして姉さんが小说をゆっくり考えるのに私がひびきの高校に行かなくちゃいけないわけ?」
「それは私が明日はひびきの中央公园でゆっくりと小说を考えるからです」
「だったら学校を休めばいいじゃん」
「あまり学校を休むのは良くないと思います」
「いや、まぁそれはそうなんだけど。でも私が姉さんの学校に行ったら私がきらめき高校を欠席しないといけなくなるじゃん」
「そうですね。それでは电话は私がしておきます」
「私は休んでもいいワケ!」
姉のちょっと理不尽な言叶に真帆が怒ってしまうと、美帆が笑ってしまう
「いえ、冗谈です。真帆ちゃん、明日はきらめき高校の创立记念日ですよね」
そう指摘すると、姉の言叶の正しさに真帆もぐうの音が出なくなる。
「う、そうだけど」
「それじゃあ私の学校に行くのにきらめき高校をお休みする必要もないじゃないですか」
「ま、まぁそうだね。でも私にも予定があるって言うか……」
「朝日奈さんと何か约束でもされているんですか?」
「いや、明日は违う友达。……でもまぁいいよ、オーケー。引き受けてあげる」
「え、本当ですか?」
「本当だよ。まぁひびきの高校の制服も结构可爱いし一度着てみたかったから」
「きらめき高校の制服もとてもいいと思いますよ。真帆ちゃんに良く似合ってます」
「ありがと。でも姉さんもひびきの高校の制服、よく似合うよ。姉さんの清楚で可爱い感じが出てる」
「フフッ、ありがとうございます」
「御礼を言われてもねぇ。私达双子で同じ颜なんだから结局自分を褒めてるのかなって言う気になっちゃって复雑だな」
「私と真帆ちゃんはやっぱり违うと思いますよ」
「まぁそうなんだけどね。じゃあ私らしく着させてもらってもいい?」
「真帆ちゃんらしくですか」
「うん、胸の所をタイじゃなくてきらめき高校みたいにリボンにさせてもらうね」
「それは构いませんが……」
「あと、姉さんと入れ替わるのに何が必要かなぁ。う~~ん」
真帆がちょっと悩んでしまうと、美帆がうなずく。
「そうですね、私の亲しい人を覚えておいてください。クラスメイトで由贵と言う方がおられます。いつも私は由贵さんの今日一日の运势を占っていますから真帆ちゃんも由贵ちゃんに会ったら占ってあげてください」
美帆の言叶に真帆が慌ててしまう。
「ちょ、ちょっと待って。私占いなんて全然わかんないよ」
「大丈夫です。真帆ちゃんが思ったことを言えばいいだけですから」
「それじゃあ由贵って言う人に「今日のあなたの运势は超最悪」って言ってもいいの?」
「その辺は真帆ちゃんにお任せします。由贵さんがその占いを闻いて一日をどう过ごされるか、その辺りの事を考えながら答えてあげてください」
「……わかったわよ。ちゃんといい运势だって言うわよ」
「真帆ちゃんは本当に优しいですね」
「……姉さんには负けるわよ」
姉の言叶にちょっと真帆が膨れてしまう。自分が姉に対して绝対に敌わないと思うのはこう言う点だとわかるから。
「他にも私に占って欲しいと言って来られるでしょうけど、真帆ちゃんにお任せします。タロットカードの予备でしたらありますから后で渡しますね」
「うん、お愿い」
「あとは……そうですね、この方には决して変な受け答えをしないでください」
パラパラ…
流行物が大好きで、ブランド物の服やアクセサリーなどが大好きな少女、白雪真帆が次は何を买おうかなぁと考えながらカタログを読んでいる。
(うん、これもいいな。あ、でもこれもいいかも。う~~ん、迷っちゃうなぁ)
真帆が楽しそうにカタログを読んでいると、トントンと自分の部屋をノックする音が闻こえる。
「うん、谁~」
すると扉の向こうから自分と似たような、でも自分よりも穏やかな声が帰ってくる。
「私です。入ってもいいですか、真帆ちゃん」
「うん、いいよ」
自分がそう返事をするとドアを开けて姉が入ってくる。相変わらず自分とは全然趣味の违うフリルのついたピンクハウス系の可爱い服着ている。
「ちょっとお愿いがあるんですが……いいですか?」
「お愿い?珍しいね、姉さんが」
真帆がカタログを置いて本当に珍しく自分にお愿いをする姉にちょっと不思议そうな表情を浮かべてしまう。
「はい、真帆ちゃんは私がこれに応募している事は知っていますか?」
そう言って美帆が差し出した雑志を见て真帆がうなずく。确かに知っている。自分の姉、白雪美帆が中学の终わり顷から热心に投稿している雑志だ。美帆は実际に何回か赏ももらった事もある。姉には幻想小说を书く才能があるんだなぁと真帆は薄々思っている。しかし、白雪真美と言うペンネームはやめて欲しいと思っている。何でも自分の名前の「美帆」と真帆の名前の「真帆」の头の2文字を取ったらしいが、自分は何も手伝いをしていないのだから使われると少し耻ずかしい。
「知ってるよ。また応募するの?」
「いえ、その……実はお仕事をいただきました」
姉がちょっと照れ臭そうにそう言うので真帆が惊いてしまう。
「ええーーーー!!それって超すごいじゃん!!」
「は、はい」
「それで、それで」
「はい、ほぼ书きあがったんですけど、もう少しゆっくりと考えたいところがあるんです。」
「うん、まぁそうだね。姉さんって作品に妥协しない感じだし」
「それでその……真帆ちゃん、私の代わりにひびきの高校に行ってくれませんか?」
「ちょっとタンマ。どうして姉さんが小说をゆっくり考えるのに私がひびきの高校に行かなくちゃいけないわけ?」
「それは私が明日はひびきの中央公园でゆっくりと小说を考えるからです」
「だったら学校を休めばいいじゃん」
「あまり学校を休むのは良くないと思います」
「いや、まぁそれはそうなんだけど。でも私が姉さんの学校に行ったら私がきらめき高校を欠席しないといけなくなるじゃん」
「そうですね。それでは电话は私がしておきます」
「私は休んでもいいワケ!」
姉のちょっと理不尽な言叶に真帆が怒ってしまうと、美帆が笑ってしまう
「いえ、冗谈です。真帆ちゃん、明日はきらめき高校の创立记念日ですよね」
そう指摘すると、姉の言叶の正しさに真帆もぐうの音が出なくなる。
「う、そうだけど」
「それじゃあ私の学校に行くのにきらめき高校をお休みする必要もないじゃないですか」
「ま、まぁそうだね。でも私にも予定があるって言うか……」
「朝日奈さんと何か约束でもされているんですか?」
「いや、明日は违う友达。……でもまぁいいよ、オーケー。引き受けてあげる」
「え、本当ですか?」
「本当だよ。まぁひびきの高校の制服も结构可爱いし一度着てみたかったから」
「きらめき高校の制服もとてもいいと思いますよ。真帆ちゃんに良く似合ってます」
「ありがと。でも姉さんもひびきの高校の制服、よく似合うよ。姉さんの清楚で可爱い感じが出てる」
「フフッ、ありがとうございます」
「御礼を言われてもねぇ。私达双子で同じ颜なんだから结局自分を褒めてるのかなって言う気になっちゃって复雑だな」
「私と真帆ちゃんはやっぱり违うと思いますよ」
「まぁそうなんだけどね。じゃあ私らしく着させてもらってもいい?」
「真帆ちゃんらしくですか」
「うん、胸の所をタイじゃなくてきらめき高校みたいにリボンにさせてもらうね」
「それは构いませんが……」
「あと、姉さんと入れ替わるのに何が必要かなぁ。う~~ん」
真帆がちょっと悩んでしまうと、美帆がうなずく。
「そうですね、私の亲しい人を覚えておいてください。クラスメイトで由贵と言う方がおられます。いつも私は由贵さんの今日一日の运势を占っていますから真帆ちゃんも由贵ちゃんに会ったら占ってあげてください」
美帆の言叶に真帆が慌ててしまう。
「ちょ、ちょっと待って。私占いなんて全然わかんないよ」
「大丈夫です。真帆ちゃんが思ったことを言えばいいだけですから」
「それじゃあ由贵って言う人に「今日のあなたの运势は超最悪」って言ってもいいの?」
「その辺は真帆ちゃんにお任せします。由贵さんがその占いを闻いて一日をどう过ごされるか、その辺りの事を考えながら答えてあげてください」
「……わかったわよ。ちゃんといい运势だって言うわよ」
「真帆ちゃんは本当に优しいですね」
「……姉さんには负けるわよ」
姉の言叶にちょっと真帆が膨れてしまう。自分が姉に対して绝対に敌わないと思うのはこう言う点だとわかるから。
「他にも私に占って欲しいと言って来られるでしょうけど、真帆ちゃんにお任せします。タロットカードの予备でしたらありますから后で渡しますね」
「うん、お愿い」
「あとは……そうですね、この方には决して変な受け答えをしないでください」
