チーーン!
オーブンが自分の仕事が终わった事を知らせると、その音に白雪美帆が嬉しそうな笑颜を浮かべてオーブンをあけ、いま作ったクッキーの出来を确认して、
(あっ、いい出来です。本当にこんなものを使っておいしいクッキーが出来るのか不安でしたけど…)
见た目はうまく出来ていることを确认する。ちなみに美帆の胸に抱かれている本には
「これで彼氏もめろめろ、ラブラブレシピ(はぁと)」
と书かれている。実は今日の帰り道にある亲切なポニーテールの髪型をした爱想のいい女の人にもらったのだが、内绪である。
(さて、とっても味见をしてみたいんですけど、これを食べて最初に见た人を好きになってしまうと书いてありますし……もしもこれを食べて最初にお母さんやお父さんを见たら、大変ですし……味见はやめておきましょう)
美帆が味见をするのはやめておいて、今自分が作ったクッキーをクッキングペーパーの上に置いておいて、この本をもしも自分の妹である真帆に见つかると冷やかされそうなので、まだ真帆が帰ってきていない今のうちに自分の部屋に隠しておこうと考えてクッキーを箱に诘めるのは后回しにして、自分の部屋へと上がるのであった。
どこか适当な场所を探し、本をそこにしまっておいて、美帆が台所に戻って置いてあったクッキーを箱に诘めようとすると、台所に自分の妹である白雪真帆がきらめき高校の制服姿のままで椅子に座ってクッキーをパクパクと食べているので思わずビックリしてしまう。
「ま、真帆ちゃん!いつ帰ってきたんですか!?」
美帆の大きな声に真帆が食べていたクッキーを思わず手から落とし、
「わっ!?……び、ビックリした。今よ、今帰ってきたの。大きな声ださないでよ、私疲れてるのに」
真帆が美帆の大きな声に耳を軽く抑えて抗议すると、美帆が真帆が手から落としたクッキーを见て、
「ま、真帆ちゃん、もしかしてこのクッキーを食べちゃったんですか?」
「うん」
「お、おいしいですか?」
「うん、何だか食べたことのない味だったけどおいしかったよ」
「そ、そうですか。……あの、何ともないですか?」
「何が?」
「え、えーーと、美帆ちゃん大好きー!とか思っちゃったりしないですか?」
「はぁ?何で私が姉さんを好きになんなきゃいけないわけ」
美帆の言叶に心外そうに真帆が言うので、美帆が安心して
「そうですか……それでしたら构わないです。もっと食べてもいいですよ。少し作りすぎましたから」
真帆にもっと食べてもいいと勧めると、「サンキュー!」とお礼を言って真帆が2、3枚クッキーをもらってから、お风吕に入ろうとお风吕场に向かうので、美帆がそんな真帆の后姿を见ながら、
(なんだ、やっぱりあの本に书いてあったことは本当じゃなかったんですね。考えてみればクッキーを食べたくらいで人を好きになる訳ないですよね)
あの本に书いてあったことは本当ではなかったのだと考えてしまいながらも、やっぱり明日あの方にこの作ったクッキーは渡そうと思う美帆であった。
翌朝、きらめき高校に通っている真帆は、电车通学をしているので先に家を出てきらめき高校へと向かうのであった。しかし、今日は何となく気耻ずかしい気がして美帆の颜がまともに见れなかった。いつも颜を合わせているのに何となく今日は美帆の颜を见ると、胸の辺りが缔め付けられるような気持ちがしてしまうのである。
「どうしちゃったんだろ、私……」
自分のきらめき高校への通学用に使っている通学カバンの中に昨日、姉が焼いていたクッキーの中身を入れ替えたものを入れてしまったりしてしまうなんて……今まで姉の事をこんなに意识したことなんて全然なかったのに……。
「もしかして私、姉さんのこと……ううん、そんな訳ない。昨日姉さんが変なことを闻くから考え込んじゃっただけだよ。うん、きっとそう」
首を振って自分の通学カバンに入っているクッキーを帰ってから姉に返そうと考えながら、きらめき高校へと真帆が向かっていると、
「オッス、真帆」
ひょっこりと早乙女好雄が真帆に挨拶をするので、真帆が
「うん、おはよ、好雄君」
好雄に返事すると、好雄が真帆の表情を见て、
「あれ、真帆、お前今日何だか颜が赤いな」
いつもよりも颜が热っぽいことを指摘すると、真帆が首を横に振って、
「そ、そんなことないよ。私はいつも元気!元気!」
ガッツポーズをとると、好雄が真帆のそんな様子を见ながら纳得のいかない表情を浮かべ、
「悪い、ちょっといいか」
自分の手で真帆の额を抑えて热がないか确かめようとすると、真帆が
「あっ……」
と、少し艶っぽい声をあげてしまうので好雄がサッと一歩退いてしまう。
「お、お前やっぱり変だぞ。何だその声は。しかも本当にちょっと热っぽいし……」
「へ、平気だよ。いきなりだったから惊いちゃって…」
「いきなりってちゃんと俺は断ったじゃねぇか。……真帆、お前本当に今日は帰ったほうがいいぞ。普段の体调でも勉强に身が入らねぇんだから、体调の悪い时に无理したって何もいいことなんかないぞ」
「へ、平気だから。本当に大丈夫だから……」
好雄の言叶に首を振って真帆が駆け出そうとすると、好雄が仕方ねぇなぁと言う表情を浮かべて、
「じゃあもしも本当にダメだと思ったら、绝対に保健室で休むんだぞ」
そう真帆に忠告する好雄であった。そんな友人の勧めにうなずきながら、
(本当にそんなに私、热っぽいのかな?)
自分の体调の変化に全く気付かない真帆であった。
オーブンが自分の仕事が终わった事を知らせると、その音に白雪美帆が嬉しそうな笑颜を浮かべてオーブンをあけ、いま作ったクッキーの出来を确认して、
(あっ、いい出来です。本当にこんなものを使っておいしいクッキーが出来るのか不安でしたけど…)
见た目はうまく出来ていることを确认する。ちなみに美帆の胸に抱かれている本には
「これで彼氏もめろめろ、ラブラブレシピ(はぁと)」
と书かれている。実は今日の帰り道にある亲切なポニーテールの髪型をした爱想のいい女の人にもらったのだが、内绪である。
(さて、とっても味见をしてみたいんですけど、これを食べて最初に见た人を好きになってしまうと书いてありますし……もしもこれを食べて最初にお母さんやお父さんを见たら、大変ですし……味见はやめておきましょう)
美帆が味见をするのはやめておいて、今自分が作ったクッキーをクッキングペーパーの上に置いておいて、この本をもしも自分の妹である真帆に见つかると冷やかされそうなので、まだ真帆が帰ってきていない今のうちに自分の部屋に隠しておこうと考えてクッキーを箱に诘めるのは后回しにして、自分の部屋へと上がるのであった。
どこか适当な场所を探し、本をそこにしまっておいて、美帆が台所に戻って置いてあったクッキーを箱に诘めようとすると、台所に自分の妹である白雪真帆がきらめき高校の制服姿のままで椅子に座ってクッキーをパクパクと食べているので思わずビックリしてしまう。
「ま、真帆ちゃん!いつ帰ってきたんですか!?」
美帆の大きな声に真帆が食べていたクッキーを思わず手から落とし、
「わっ!?……び、ビックリした。今よ、今帰ってきたの。大きな声ださないでよ、私疲れてるのに」
真帆が美帆の大きな声に耳を軽く抑えて抗议すると、美帆が真帆が手から落としたクッキーを见て、
「ま、真帆ちゃん、もしかしてこのクッキーを食べちゃったんですか?」
「うん」
「お、おいしいですか?」
「うん、何だか食べたことのない味だったけどおいしかったよ」
「そ、そうですか。……あの、何ともないですか?」
「何が?」
「え、えーーと、美帆ちゃん大好きー!とか思っちゃったりしないですか?」
「はぁ?何で私が姉さんを好きになんなきゃいけないわけ」
美帆の言叶に心外そうに真帆が言うので、美帆が安心して
「そうですか……それでしたら构わないです。もっと食べてもいいですよ。少し作りすぎましたから」
真帆にもっと食べてもいいと勧めると、「サンキュー!」とお礼を言って真帆が2、3枚クッキーをもらってから、お风吕に入ろうとお风吕场に向かうので、美帆がそんな真帆の后姿を见ながら、
(なんだ、やっぱりあの本に书いてあったことは本当じゃなかったんですね。考えてみればクッキーを食べたくらいで人を好きになる訳ないですよね)
あの本に书いてあったことは本当ではなかったのだと考えてしまいながらも、やっぱり明日あの方にこの作ったクッキーは渡そうと思う美帆であった。
翌朝、きらめき高校に通っている真帆は、电车通学をしているので先に家を出てきらめき高校へと向かうのであった。しかし、今日は何となく気耻ずかしい気がして美帆の颜がまともに见れなかった。いつも颜を合わせているのに何となく今日は美帆の颜を见ると、胸の辺りが缔め付けられるような気持ちがしてしまうのである。
「どうしちゃったんだろ、私……」
自分のきらめき高校への通学用に使っている通学カバンの中に昨日、姉が焼いていたクッキーの中身を入れ替えたものを入れてしまったりしてしまうなんて……今まで姉の事をこんなに意识したことなんて全然なかったのに……。
「もしかして私、姉さんのこと……ううん、そんな訳ない。昨日姉さんが変なことを闻くから考え込んじゃっただけだよ。うん、きっとそう」
首を振って自分の通学カバンに入っているクッキーを帰ってから姉に返そうと考えながら、きらめき高校へと真帆が向かっていると、
「オッス、真帆」
ひょっこりと早乙女好雄が真帆に挨拶をするので、真帆が
「うん、おはよ、好雄君」
好雄に返事すると、好雄が真帆の表情を见て、
「あれ、真帆、お前今日何だか颜が赤いな」
いつもよりも颜が热っぽいことを指摘すると、真帆が首を横に振って、
「そ、そんなことないよ。私はいつも元気!元気!」
ガッツポーズをとると、好雄が真帆のそんな様子を见ながら纳得のいかない表情を浮かべ、
「悪い、ちょっといいか」
自分の手で真帆の额を抑えて热がないか确かめようとすると、真帆が
「あっ……」
と、少し艶っぽい声をあげてしまうので好雄がサッと一歩退いてしまう。
「お、お前やっぱり変だぞ。何だその声は。しかも本当にちょっと热っぽいし……」
「へ、平気だよ。いきなりだったから惊いちゃって…」
「いきなりってちゃんと俺は断ったじゃねぇか。……真帆、お前本当に今日は帰ったほうがいいぞ。普段の体调でも勉强に身が入らねぇんだから、体调の悪い时に无理したって何もいいことなんかないぞ」
「へ、平気だから。本当に大丈夫だから……」
好雄の言叶に首を振って真帆が駆け出そうとすると、好雄が仕方ねぇなぁと言う表情を浮かべて、
「じゃあもしも本当にダメだと思ったら、绝対に保健室で休むんだぞ」
そう真帆に忠告する好雄であった。そんな友人の勧めにうなずきながら、
(本当にそんなに私、热っぽいのかな?)
自分の体调の変化に全く気付かない真帆であった。