寿美幸吧 关注:36贴子:1,621
  • 2回复贴,共1

満腹!! 海水浴

只看楼主收藏回复

TRRRR………TRRRR………

 ガチャ

 「はい、もしもし」
 『あ、寿です。申し訳ありませんけど…』
 「あ、寿さん。俺だよ」
 『え?あ~、良かった。こんにちは~、暑いですね~』
 「(俺だってわかった途端全然话し方が変わったなぁ)うん、こんにちは。本当に暑いね」
 彼が寿美幸からの电话にうなずき、もう8月も后半なのに相変わらず蒸し暑い天気が続いている美幸の感想に彼も心からうなずいてしまう。今日もこの暑さに彼は辟易していて残っていた夏休みの宿题をする気にもなれなかったのであるから。
 「ところで、电话の用事は何かな?俺も暑いから何か凉しくなれるような事をしたいって思ってたんだけど」
 彼の言叶に电话の向こうから嬉しそうな美幸の声が返ってくる。
 『さすがですねぇ~~。実は美幸、海に行きたいなぁって思ってるんだ。それで一绪にどうかなぁって思って』
 「海か。うん、いいね。俺は全然オッケーだよ」
 『うん、それじゃあ駅前で待ち合わせだよ~』
 「わかった、駅前だね」
 『うん、じゃあ待ってるね~』
 「わかった、すぐに行くよ」
 『それじゃあ駅前で~』

 ガチャン。ツーツー

 (あれ?)
 电话が切れた后、彼がふと考え込んでしまう。电话で美幸が『じゃあ、待ってるね~』と言ったのである。それは今駅前にいると言う事ではないのだろうか。
 (大変だ、急がないと!)
 駅前でもう待っていてくれる美幸の为、慌てて海に行く用意を整える彼であった。


 「はぁはぁ……」
 彼がやや早足で駅前につくと、駅前でグレイちゃんがプリントされたTシャツを着ている美幸が
 「あ、ここだよ~」
 彼に声をかけると、彼がやっぱり駅前で待っていてくれた美幸のために急いで駅前に来た甲斐があったなと思ってしまう。そして少し自分の汗を拭ってから美幸の下に駆けつけ、
 「ゴメン、待たせたかな?」
 美幸に谢ると、美幸が
 「そんなことないよ~。ものすごく早かったよ、うん、记录更新」
 (记录っていつ计测してたんだ?)
 「ははは、良かった。あ、ところで海に行くって言ってたけど三品海岸に行くのかな?」
 彼が今日の目的地を美幸に寻ねると、元気よくうなずいて
 「うん、今日は平日だから空いてるかなぁって思って。いいかなぁ?」
 「もちろん。ところで急に海に行きたいなんて寿さんらしいけどどうかしたの?」
 「え?……あ~~、その、この间の合宿じゃあ色々とお世话になったからそのお礼に」
 美幸の言叶にこの间のテニス部の合宿での色々な出来事を思い出してしまう。别に美幸が自分に対して何か迷惑をかけたというようなことはなかったように彼は思うのだけど……
 彼が夜の散策をしているとき、お风吕场からものすごい音がしてそれが女汤の方だったので慌てて女子テニス部の部长さんに连络をして、お风吕场で倒れていた美幸を介抱してもらったことや(一応部长さんの隣でのぼせている美幸が気がつくまで団扇で美幸を扇いでいた)、その他楽しいイベントがあったことは否定できないが、全部彼にとっては日常のようなものなので気にもしていない。
 「别に寿さんは何もしてないよ。そうだな、お礼だったらテニス部の部长さんにした方がいいかも。色々と合宿中にはお世话になってただろ」
 「あ、あはは、そうだね~。うん、今度ちゃんとお礼するね~」
 「それがいいと思うよ。あ、切符を买ってくるよ」
 彼がそう言ってひびきの駅から三品海岸駅までの切符を买いに行くと、美幸がそんな彼の后姿を见ながら合宿が终盘に差し挂かった顷にテニス部の部长に言われた言叶を思い出してしまう。
 「寿さんには素敌な彼氏がいるのね。彼、お风吕で倒れているあなたを解放している间中本当に心配そうな颜してたわよ。あんなに恋人の事を気遣ってくれる彼氏を持って幸せね」
 そう言われて美幸は慌てて否定し、ますますからかわれてしまった。
 「はい、寿さん、切符。……あれ、颜が赤いけどどうかしたの?」
 切符を买ってきた彼が美幸に手渡しながら、少し美幸の表情が赤くなっている事に気付いてそう寻ねると、慌てて手を振って「大丈夫大丈夫」と彼に告げるのであった。



1楼2008-02-27 22:16回复
    电车で三品海岸駅に着き、水着に着替えた美幸と彼が元気よく波打ち际で水の挂け合いや少し泳いだりと游んでいる。
     「ね~、あなたは泳ぐのって得意?」
     「え?うん、まぁ人并みには泳げると思うけど」
     「人并みってどれぐらいかなぁ?」
     「まぁ単に泳ぐぐらいだったら1キロメートルぐらいは连続して泳げるって言うのが普通かな」
     「えぇ~~!1キロも泳げるの?」
     「いや、それぐらいは普通だよ」
     「ううん、すごいよ~。美幸、実はあんまり泳げないんだぁ」
     美幸が本当に寂しそうにそう言うと、彼があれと思ってしまう。美幸が水が苦手だとか泳ぐのがうまくないと言うのは彼の亲友の坂城匠からも闻いたことがない。そう言った情报だったら匠が真っ先に教えてくれるはずであるし、だったら自分も美幸に泳ぎを教えるようと考えるのだけれど。
     「寿さん、泳ぎが苦手なの?」
     彼がそう寻ねると、美幸が首を横に振ってしまう。
     「そんなことないよ~。ただ、海が苦手なだけだよ~」
     「海が苦手?ああ、确かにプールと海って违うよね。海だとプールとは违って波も强いし、深いし……」
     「あ~、うん」
     「でも泳ぎ方はそんなに変わらないと思うよ。そうだ、俺が横についてるから寿さん、泳いでみなよ」
     「うん、そうだね~。あなたが横にいてくれたら大丈夫かも~」
     彼の言叶に美幸がうなずき、少し泳ぐ事を承诺するのであった。
     そして美幸がクロールで泳いでいるのを彼が隣で美幸と并んで泳ぎながら不思议に思ってしまう。
     (别に普通に泳げてると思うけど。クロールもうまいし)
     そんなに泳ぐスピードも遅くはないし、息継ぎが出来ないわけでもない。室内プールで美幸と泳いだ事もないし、学校で美幸のクラスの水泳の授业も见たことがない彼であったが隣の美幸を见ているとあまり泳げないと言う先ほどの美幸の言叶が嘘ではないかと思ってしまうほどだ。

     ガンッ

     「はにゃぁ~~」
     「え?」
     すごい音がし、美幸の声が闻こえたかと思ったら、自分の隣で泳いでいたはずの美幸がブクブクと沈みそうになっている。慌てて彼が美幸を助けようとして沈みそうになっている美幸を抱き上げ、一体何が起こったのか周りを见てみると、野球のボールが近くに浮いている。おそらく砂浜で谁かが游んでいたときに使われていたものであろうがそれを手にとり、彼が自分の肩で伸びている美幸の颜を见ながら何となく美幸が泳げない理由がわかってしまう。
     おそらく学校のプールなどとは违い、こういった海では何か不幸な事が起こる确率がグンと高くなるのであろう。本当はプールでも不幸な目に美幸は何度か逢い、そのたびに亲友である白雪美帆が慌てて监视员を呼んだりしているが彼はそんなことは知らない。
     野球をしていた人たちにボールを返し、彼が自分の背中で伸びている美幸を见ながら何となく悲しくなってしまう。
     (はぁ、どうして寿さんってこんなに不幸な目に遭うんだろうなぁ。寿さんが何か悪い事してこうなるんだったら纳得もいくけど、今日は単に泳いでいただけなのに。こんなに不幸な事ばっかりが続いたら寿さんだって…)
     彼が自分が负ぶっている美幸の寝颜を见ると「にへら~」と笑みを浮かべているので思わず拍子抜けしてしまう。
     「美幸、もうおなか一杯だよ~」
     美幸がそんなことをつぶやいて少しよだれまでたらしそうになっている。そんな自分の背中で楽しい梦を见ている美幸の寝颜を见ていると彼が先程の野球のボールが当たった事が美幸にとって本当に不幸であったのかわからなくなってくる。
     「何を食べてるの、寿さん?」
     彼が寝ている美幸にそう寻ねると、
     「え~~とね、え~~と。おいしいケーキがいっぱいだよ~」
     美幸がそう返してくれるので本当に美幸が眠っているのか彼も不思议に思ってしまう。
     「そう、でもあんまり食べ过ぎちゃダメだよ」
     彼の言叶に美幸がコクリとうなずき、またスヤスヤと眠り続けると、彼がようやく辿り着いた自分达が敷いて置いた敷物とビーチパラソルの日阴の下に美幸をそっと寝かせるのであった。
     そしてそのままたっぷり一时间ほどして美幸が目を覚まし、
     「あれ~~、ここは~~?」
     自分の置かれている状况が理解できずに彼に寻ねると、
     「あ、気がついた?さっき寿さんが泳いでるときに野球のボールが头に当たっちゃって溺れちゃったんだよ。忆えてない?」
     彼が美幸に说明すると、美幸が自分の头を抑えてしまう。
     「うん、何だか头が少し痛いかも~」
     「他には?身体がだるいとか気分が悪いとかはない?」
     「あははは~、大丈夫だよ~。でも心配してくれてありがと~」
     美幸が笑ってそう彼に言うと、彼がいっそう真面目に颜になり、
     「あと、食べすぎは良くないよ。いくら好物でも一気に食べるとおなかを壊しちゃうからね」
     美幸にそう告げると、
     「あれ、どうして美幸が今见てた梦の事を知ってるの~?今美幸梦を见ててたくさんのケーキを食べてたんだけど、どうして知ってるの~?」
     不思议そうな表情で唇の端にかすかにヨダレの迹をつけている美幸の表情を见ながらどうやって说明しようかと楽しく悩むのであった。


    后书き
     今年はあまり夏っぽいSSを书いていないなぁって感じました。
     しかし、せっかくの夏なので、今回は海水浴を题材に书いてみました。
     縁日や花火大会、クラブ活动など夏にちなませるのは结构幅は広いのですが(はい、この中で次回作の予告まで含まれています)、実は夏のSSを夏に书くとどうもこちらまで暑くなってしまいます。夏の野球部の活动の様子……ダメだ、想像しただけで暑い 

     「そんなことないモン!」by佐仓枫子 


    2楼2008-02-27 22:17
    回复
      美幸的头被球打了,所以。。。。。美幸美帆永不分离


      IP属地:上海3楼2008-02-27 22:59
      回复