或従十五北防河
便至四十西営田
去时里正与裹头
帰来头白还戍辺
辺庭流血成海水
武皇开辺意未或は十五より 北 河を防ぐ
便ち 四十に至りて 西 田を営む
去る时 里正 与に头を裹む
帰来头白 还た戍辺を戍る
辺庭血を流して 海水を成す
武皇 辺を开く 意未だ已まずある者は十五の时から北の方、黄河の防卫に行き、
四十ばかりになってから、西方へ屯田兵として行こうとする。
前に征ったときは、村长さんが钵巻をしてくれたが、
头が白くなって戻ってくると、次の国境を守りに行かされる。
国境ではいくさのために、死者の流す血は海の水ように溢れている。
それでも武帝(玄宗皇帝)の领地を広げる意志に変わりはない。
信知生男悪
反是生女好
生女犹得嫁比邻
生男埋没随百草信に知る 男を生むは悪なりと
反って是れ女を生むは好きことを
女を生めば犹を比邻に嫁せるを得ん
男を生めば埋没して 百草に随う男を生むより女を生む方が良いと言う言叶の意味がよくわかる。
女なら近所へ嫁にやることが出来るが、
男なら戦死して草场の下に埋められてしまうばかりだから。
君不见青海头
古来白骨无人収
新鬼烦冤旧鬼哭
天阴雨湿声啾啾君 见ずや 青海の头
古来 白骨 人の収むる无し
新鬼は烦冤し旧鬼は哭す
天は阴り雨が湿るとき 声啾啾たり见なさい、青海の畔では昔から戦场に白骨が横たわっているが、
谁もかたずけない。
新しい死者は苦しみ、古い死者は恸哭する。
空がくもり、雨のじめじめした日など、その声がしくしくとむせび泣いている。
杜甫の「兵车行」です。
国家を守るのも、帝王の覇権を守るのも、庶民の血によって赎われるもの。
便至四十西営田
去时里正与裹头
帰来头白还戍辺
辺庭流血成海水
武皇开辺意未或は十五より 北 河を防ぐ
便ち 四十に至りて 西 田を営む
去る时 里正 与に头を裹む
帰来头白 还た戍辺を戍る
辺庭血を流して 海水を成す
武皇 辺を开く 意未だ已まずある者は十五の时から北の方、黄河の防卫に行き、
四十ばかりになってから、西方へ屯田兵として行こうとする。
前に征ったときは、村长さんが钵巻をしてくれたが、
头が白くなって戻ってくると、次の国境を守りに行かされる。
国境ではいくさのために、死者の流す血は海の水ように溢れている。
それでも武帝(玄宗皇帝)の领地を広げる意志に変わりはない。
信知生男悪
反是生女好
生女犹得嫁比邻
生男埋没随百草信に知る 男を生むは悪なりと
反って是れ女を生むは好きことを
女を生めば犹を比邻に嫁せるを得ん
男を生めば埋没して 百草に随う男を生むより女を生む方が良いと言う言叶の意味がよくわかる。
女なら近所へ嫁にやることが出来るが、
男なら戦死して草场の下に埋められてしまうばかりだから。
君不见青海头
古来白骨无人収
新鬼烦冤旧鬼哭
天阴雨湿声啾啾君 见ずや 青海の头
古来 白骨 人の収むる无し
新鬼は烦冤し旧鬼は哭す
天は阴り雨が湿るとき 声啾啾たり见なさい、青海の畔では昔から戦场に白骨が横たわっているが、
谁もかたずけない。
新しい死者は苦しみ、古い死者は恸哭する。
空がくもり、雨のじめじめした日など、その声がしくしくとむせび泣いている。
杜甫の「兵车行」です。
国家を守るのも、帝王の覇権を守るのも、庶民の血によって赎われるもの。