4:征服
(2014年03月17日公开)
「谁だね、君は?」
オードナー博士は、そう言った瞬间、背に冷たく锐いものを感じた。
「口のききかたに気をつけなさい、下郎」
少女と见纷う、うらわかいメイドが冷たい声で言った。
「アンタ、面白いもん作ったんだってなぁ」
青年の声もがらりと変わる。
「安心しろ。谁にも闻こえちゃいねえぜ」
青年が胸元を指す。
かすかに光るその机械は、小型の音波干渉装置だ。
これがある限り、たとえ青年が铳を撃っても音が外に漏れることはない。
「そうか……ここ最近、ハッキングしてきたのは君か」
「ん?」
青年が妙な颜をする。
「そりゃ多分、彻の野郎だな。俺は违うルートだ。いずれにせよ、アンタのやってることはだいたい知ってる」
「何が望みだ?」
背に冷たいものが食い入り、オードナーは歯を食いしばった。
「控えろ、しづね」
「はい」
「驹が足りてねぇんだろ?」
「そうだ。今すぐにでも第二次越境计画を开始する必要がある。だが军内部には、时空移动の适格者が少なすぎる……」
「俺を调べろ」
「君を?」
「どんな方法でもいい。俺を通せ。そうしたら、あとのゴタゴタは俺が引き受ける」
「私に嘘の検査结果を出せというのか? 言っておくが时空の迷子になるのは君だぞ?」
「いいからまずは调べて见ろ。话はそれからだ」
「私も……」
「ん?」
「私もお供します」
「あぁそうだな。来ないなんて思っちゃねぇよ」
镜磨は微かに微笑んだ。
数日后、片桐镜磨の时空移动适正が确かめられ、それがきっかけとなって、适格者の一般募集が始まることになる。
奇しくもそれは、フロンティアSの片桐镜磨が加速器施设を掌握したのと、同月同日のことであった。
(written by 海法 纪光)