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第45话 激怒(二)

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生肉 机翻烤肉


IP属地:重庆1楼2020-09-14 21:49回复
    「おお! うおおお! 激しいでござる……! パリル殿がこんなに激しい女性だったとは、知らなかったでござる……!」
    「いい加减にしろ、この豚……!」
    「ぶほっ!」
     ――耐えられず、ジークの*を蹴り飞ばしてしまった。
     かっこよく目を光らせていたジークが、前にすっ転んで、床に思いっきり颜をぶつける。
     実に情けない格好だ。こんな奴が俺の勇者だなんて……。
    「気持ち悪いことを言うなって言っただろうが!」
    「す、すまないでござる……でも、魔力が注入されると体が自然に热くなってしまって……感じたことをそのまま口走ってしまうでござるよ……」
    「なら普通に『うおお! 热い! 燃えるようでござる!』でいいだろうが! パリル殿を感じるとか! 激しい女性だとか! セクハラ発言を混ぜる理由は何なんだよ、このザク!」
    「素直な感想を话しただけでござるが……気分を悪くしたのならすまなかったでござる……これからは気をつけるでござる……」
     まったく……いつまでも変态だな。
     无论、俺も男だった时は性欲も旺盛だったし、女游びもしていた。
     世间で言う肉食系だな。
     それでも、あいつみたいに気持ち悪いツラをしたことはなかった。
     见ているだけで、鸟肌が立つ程に嫌気がさす。
     颜は整っているくせに、何であんなに情けないんだ?
     イケメンが台无しだ。
    〔2〕
     ジークとの训练を终え、俺は再び図书馆にこもった。
     ジークには気持ち悪いことを言った罚として、夜までトレーニングをさせた。
     持久力を向上させる、インターバルトレーニングだ。
     いくら勇者とはいえ、持久力はつけられる时につけておいた方がいい。持久力があればある程、ハブの効果も长続きするようだからな。训练しておいて悪いことはないだろう。
     问题は、俺の魔力レベルだ。
    「今のままだと、ジークのサークル五に入る魔力すら十分に注入出来ないからな……」
     二倍圧缩で、サークル二の分量の魔力を作り出せたとしても、サークル二に过ぎないのだ。
     圧缩式を通して、ジークのサークル内の空间の四分の三を残しつつ、二倍の魔力を注入出来るメリットは确かに大きい。しかし、それだけだ。
     どうする……。ひとまず一サークルに二倍圧缩をかけて、二サークル分のバフをさせ、残り三サークル分はジーク自身の魔力を使って、他のスキルを运用させた方がいいのか?
     他の生徒たちは、魔力注入の効率性を活用して、必杀技だの攻撃だのに力を入れているというのに……俺たちはあまりにもみすぼらしい。
     ――约束したテストの日まで、あと三日しかない……。
     悩みが尽きない。
     どんなテストになるのか、まだ确実にはわかっていないが、パートナーと呼吸を合わせて、どれだけ强くなれたのかを确かめる可能性が高い。
     ここは勇者学园。オーダーとの戦争に备える、一种の士官学校だ。
     协力して発动するパワーだけが、强いパートナーとして成长したという证拠になる。
     まさか、百メートル走なんかをやらせるつもりではないよな?
     何であろうと、肉体能力とパワーに関するテストであることは间违いない。
     ジークを、それっぽい勇者として差し出さなければ、パス出来ない内容だろう。
     ヒルデガルトは贤い女のようだが、中に蛇が十匹は潜んでいそうな阴険さが见え隠れしている。
     きっと、生半可なテストではないはずだ。
     もう、どうしようもない。
     ここまで来たからには、悩んでも无駄だ。
     俺は、再び本に视线を戻した。
     ジークと俺が少しでも强くなれる、効率的な方法を探すんだ!
     谛めずに食いついていれば、必ず道は开く!
     俺は、この世界でも能力を证明してトップに立つ男!
     いや、女の仮面をつけた肉食男なのだ!
     よし。こうなったからには、ジークが汗水流して顽张っているトレーニング室に行って、仕上げの训练を手伝ってやることにするか!
     特训だ、特训!
    「その手を退けろ!」
     ジークを迎えにトレーニング室に足を运んだ俺は、人が怒りに支配される気分がどんなものなのかを実感した。
     トレーニング室には、ジークがいた。
     上半身は裸で、ズボンも脱いでいた。
     いや、脱がされている。
     头を下げて、両手で急所……を隠したまま、怯えた子犬のように震えていた。
     隣には男の勇者候补が二人、そして女の勇者候补が一人立っていた。
     女の方の颜は、知っている。
     以前、トイレで俺に汚物をぶちまけてニヤニヤと笑っていた、クソアマだ。
     三人共、楽しそうにヘラヘラと笑いながら、
    「おい、お前があのジークガイ・フリードか?」
    「マジで惊いた。すげえ痩せたな〜」
    「三年の先辈に手出そうとしたんだって? 贵族のお嬢様一人じゃ満足出来なかったんだ?」
    「手を退かしてみろよ、缩んでるアソコも见てやるからさ!」
     ――などと、ジークを马鹿にしている。
     奴らの目。
     あれは、同じ勇者学园の仲间を见る目ではない。
     好きに弄んでいいもの。
     いじめてもいいもの。
     まるで、玩具を见るような目だ。
     その瞬间、俺の体の隅々から、言叶に言い表せない程の不快感と怒りが一気に爆発した。
     见ていられない。
     俺がやられているような気分だ。
     いや、俺がやられるよりもひどい、信じられない程の怒りがこみ上げた。
     この俺様の忠実な部下を、好き胜手に愚弄して游ぶなんて……!
     ボスの鉄则! 自分の部下に手を出した奴には、必ず制裁を……!


    IP属地:重庆2楼2020-09-14 21:49
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      「その汚い手を退けろと言ったんだよ……!」
      「あら? このお嬢さん、噂通りだね。口が悪い」
       俺の目は、すぐにでも奴らを杀しそうな势いで、燃え上がっていた。
       后から闻いたジークの话によると、
       ジーク自身も小便をちびりそうになる程に、恐ろしい颜をしていたという。
      「退け! 退け……っ! ジーク、お前は何で……!」
       何で、こんな奴らを相手に卑屈になってやがるんだ!
       俺は勇者学园の奴らを両手で払い退け、ジークに何か言ってやるつもりで、奴を振り返った。
       ――そして、言叶に诘まった。
       ジークは、戻っていた。
       以前のジークに。
       パニック状态に陥った目。卑屈な目に涙が浮かんでいる。
       いくら健康になっても、
       痩せても、
       训练をしていても、
       奴の中には、ジークがいた。
       未だに、自分自身を缚っているトラウマから抜け出せない、
       可哀想な少年がいた。
       それに気がつくと、抑えられない冲动に駆られた。
       そうだ。
       これは、怒りだ。
       抑えられない怒りが、激しく心臓に突き刺さった。
       このクソ野郎共が……俺の大事な仲间に手を出しやがって……。
      「ひゃ〜、贵族のパリルお嬢様が、ここまでやり手だったとはな! 噂に闻いてまさかと思ってたけど、マジだったんだ。どうやってあの豚をここまで痩せさせたんだよ」
      「そうよね〜。それに、近くで见ると结构可爱いんじゃない……?」
       女の勇者候补! 近くで见て、やっと名前を思い出したぞ。ケセラ・ブライスだ。女は腹黒く、汚い欲望の诘まった目で、ジークの*に手を伸ばした。
       ――その瞬间、微かに守っていた理性の糸が途切れた。
       この汚い雌犬が、どこに触れてやがる!
       バシッ!
       大きな音が响き、ケセラの首が回った。
       残った二人の勇者候补が、目を丸くしてケセラの方を振り返ると、再び俺の方に颜を向けた。
       ジークの目も见开かれていた。(目玉が飞び出しそうな程に)
       ケセラは相変わらず、まっすぐに立っている。
       惊くことに、浑身の力をふりしぼって放った俺の平手打ちは……彼女には、爪の先ほどのダメージも与えていないようだ。
       しかし、ひとつだけは确かに伝わった。
       彼女が、侮辱を感じていることだけは。
      「生意気な……!」
       パシッと音を立てながら、彼女の手の平が、俺の頬を叩いた。
       平手打ちだとは思えない程に强烈だ。
       俺は倒れた。
       というより、体が宙に浮いた。
       とんでもない腕力だ。これが、勇者の力……。
       后から知ったのだが、これでも向こうはかなり手加减をしたようだった。
       俺が床に倒れ込むと、ジークが惊いて駆けつけた。そして俺を揺り起こし、どうしたらいいかわからずに慌てふためいた。
      「パ、パリル殿……大丈夫でござるか……!」
       俺は、手の甲で唇を拭った。
       真っ赤な血が渗む。
       强い表情を続けてはいるが、本当は今にも意识が远のきそうだ。
       足がガクガクと震える。
       一発でここまでの威力があるとは……くそっ。
      「おいおい、正気かよ? 贵族に手を出したら打ち首だぞ?」
      「贵族? 马鹿马鹿しい。もうすっかり噂になってるのよ。ホール・マグリュード家は完全に侧室のものになったってね。この女も、派阀争いに负けてこんな姿になってるわけ! 権力のある贵族なら、いつ最前线に放り出されるかわからない、平民しか集まらないような、こんな学园にいるわけないじゃない」
      「それもそうか〜。アッハハ!」
       あざ笑う声と、冷やかし。
       俺は、目を逸らさないように、头を真っ直ぐに持ち上げた。
       奴らの一言一言が、胸に突き刺さる。
       全て事実だ。
       俺は、ホール・マグリュード伯爵家から配流されたも当然だ。俺がここで悲惨な目に遭っていたとしても、侧室势力が俺を助けてくれるはずがない。
       父であるケイン・ホール・マグリュード伯爵も、俺に「自分で道を切り拓け」と言っていた。
       破门という形を使って。
       自分の力で胜ってみせろ。
       つまり、手助けはしないと宣言されたのだ。
       俺は、ブルブルと震えているジークの隣で、流れる血を手の甲で軽く拭って立ち上がった。
       そしてジークの手を取って、奴らに背を向けた。
      「行こう、ジーク」
      「待ちなさいよ、伯爵のお嬢様。私に谢ってからじゃない?」
       谢る……?
       一気に、头に血が上った。
       呆れて物も言えない。
       何を言っているんだ、あの下等生物は?
       谁が谁に谢れと言っているんだ?
       そして、怒りに満ちた目で、彼らに振り向いた。
       今、贵様が……その下品で、軽薄な口から、そんな言叶を放ったのか?
       俺様に……この俺様に、「谢れ」だと……?


      IP属地:重庆3楼2020-09-14 21:50
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        IP属地:重庆4楼2020-09-14 22:03
        收起回复
          大佬加油


          来自Android客户端5楼2020-09-14 22:25
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            赞美大佬


            IP属地:广东来自Android客户端6楼2020-09-15 00:18
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              加油


              来自Android客户端7楼2020-09-18 20:15
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                感谢大佬翻译


                IP属地:天津来自Android客户端8楼2020-09-20 17:10
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                  IP属地:山东来自Android客户端9楼2022-04-01 23:50
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