〈独占告白〉小出恵介「NYでゼロからのスタート。さんまさんや俳優仲間の温かい言葉に救われて」
10/21(水) 12:21配信
ニューヨークでのお気に入りの場所、タイムズスクエアにて、忙しいレッスンの合間を縫ってほっと一息(写真提供:小出さん)
3年前にスキャンダルが発覚し、公の場から姿を消していた俳優の小出恵介さん。3年ぶりに芸能界に復帰することが報じられました。先日、『婦人公論』10月13日号掲載の独占告白が大きな話題に。アメリカでどのような生活を送っていたのか。復帰を決めた際に俳優仲間がかけてくれた言葉とは。
【写真】さんまさんとアメリカで再会して* * * * * * *
◆なんとお礼を言ったらいいか
中村 ニューヨークへはいつ頃行かれたんですか。
小出 事務所との契約が2018年6月に終了した後ビザを取得して、その年の10月に移住しました。少しはできると思っていた英語がまったく通じなくて、最初は語学学校の一番下のクラスからはじめました。英語を必死で勉強するのと同時に演技学校に通い、それから現地のエージェントに登録して俳優の仕事を探すようになりました。マンハッタンにワンルームのアパートを借りて、電車に乗ってリュックを背負って学校に通う生活で、新鮮ではありましたね。すべて失った状態ではあるんですけど、日本での経験がきつかったので、ゼロから頑張ろうという気持ちになれました。
中村 実際に行ってみて、ニューヨークでの活動はどうでしたか。
小出 想像していた以上に厳しいものでした。自分のなかに何か拠り所がないと、あの街では吹き飛ばされてしまいます。エネルギーや野望がない人は、誰の目にも映らない。「自分は役者なんだ」という強い気持ちがなければ、立ってもいられない感じでした。だから、より自分自身と向き合いましたし、自分は役者だという気持ちを深めました。学校に行っても誰も僕のことなんか知らないけど、日本で長年やってきた役者なんだということをすべての態度で示す。俳優の仕事は何もないという現実を思うと滑稽なんですけど、その心持ちだけが唯一、僕を支えていたような気がします。
◆さんまさんが一番優しかった
中村 そういえば、2019年9月に明石家さんまさんとのブロードウェイでのツーショット写真をインスタに投稿されたのが話題になりましたね。さんまさんがプロデュースしたNetflixドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話』では、事件を受けて主役(さんまさん役)を降板(玉山鉄二さんが急遽代演)されましたけど、写真はお二人そろって屈託のない笑顔でした。
小出 騒動になって、さんまさんがどれだけ怒っていらっしゃるかを想像したときが、僕は一番怖かったんです。騒動の直後に震えながらお詫びの電話を入れたら、「大丈夫、大丈夫」と励ましてくださって。さんまさんの声を聞いた瞬間、ただただ涙が溢れ出て、あとはもう言葉にならなかった。一番怖いと思っていたさんまさんが一番優しかった。あの時の電話は一生忘れられないです。
中村 救われましたね。
小出 本当にそう思います。渡米してからもちょくちょく連絡を取らせていただいていたんですけど、昨年、さんまさんから「9月にニューヨーク行くから、1週間空けとけ」と言われて、一緒にミュージカル『ビートルジュース』を見て、ご飯もご一緒させていただきました。
僕の様子を見て、「お前がこっち来て、拗ねて遊び回ってるんやないかと心配してたわ。でも大丈夫やな。やりたいようにやったらええねん。どんどん挑戦しろ」と激励してくださったんです。さらに会話の途中、「そのことやったら、ニューヨークにいるあいつを紹介するわ」と、パパーッと連絡を取って、人脈をつないでくださったりも……。
僕は迷惑をかけた側なのに、逆にここまでしていただいて、なんとお礼を言ったらいいのか。ツーショット写真も、自分としては騒動を引き起こした存在で気が引ける部分はあったんですが、さんまさんが「写真はどういうふうにしてもかまわんで。好きにしたらええ」と言ってくださったので、SNSにアップしました。
10/21(水) 12:21配信
ニューヨークでのお気に入りの場所、タイムズスクエアにて、忙しいレッスンの合間を縫ってほっと一息(写真提供:小出さん)
3年前にスキャンダルが発覚し、公の場から姿を消していた俳優の小出恵介さん。3年ぶりに芸能界に復帰することが報じられました。先日、『婦人公論』10月13日号掲載の独占告白が大きな話題に。アメリカでどのような生活を送っていたのか。復帰を決めた際に俳優仲間がかけてくれた言葉とは。
【写真】さんまさんとアメリカで再会して* * * * * * *
◆なんとお礼を言ったらいいか
中村 ニューヨークへはいつ頃行かれたんですか。
小出 事務所との契約が2018年6月に終了した後ビザを取得して、その年の10月に移住しました。少しはできると思っていた英語がまったく通じなくて、最初は語学学校の一番下のクラスからはじめました。英語を必死で勉強するのと同時に演技学校に通い、それから現地のエージェントに登録して俳優の仕事を探すようになりました。マンハッタンにワンルームのアパートを借りて、電車に乗ってリュックを背負って学校に通う生活で、新鮮ではありましたね。すべて失った状態ではあるんですけど、日本での経験がきつかったので、ゼロから頑張ろうという気持ちになれました。
中村 実際に行ってみて、ニューヨークでの活動はどうでしたか。
小出 想像していた以上に厳しいものでした。自分のなかに何か拠り所がないと、あの街では吹き飛ばされてしまいます。エネルギーや野望がない人は、誰の目にも映らない。「自分は役者なんだ」という強い気持ちがなければ、立ってもいられない感じでした。だから、より自分自身と向き合いましたし、自分は役者だという気持ちを深めました。学校に行っても誰も僕のことなんか知らないけど、日本で長年やってきた役者なんだということをすべての態度で示す。俳優の仕事は何もないという現実を思うと滑稽なんですけど、その心持ちだけが唯一、僕を支えていたような気がします。
◆さんまさんが一番優しかった
中村 そういえば、2019年9月に明石家さんまさんとのブロードウェイでのツーショット写真をインスタに投稿されたのが話題になりましたね。さんまさんがプロデュースしたNetflixドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話』では、事件を受けて主役(さんまさん役)を降板(玉山鉄二さんが急遽代演)されましたけど、写真はお二人そろって屈託のない笑顔でした。
小出 騒動になって、さんまさんがどれだけ怒っていらっしゃるかを想像したときが、僕は一番怖かったんです。騒動の直後に震えながらお詫びの電話を入れたら、「大丈夫、大丈夫」と励ましてくださって。さんまさんの声を聞いた瞬間、ただただ涙が溢れ出て、あとはもう言葉にならなかった。一番怖いと思っていたさんまさんが一番優しかった。あの時の電話は一生忘れられないです。
中村 救われましたね。
小出 本当にそう思います。渡米してからもちょくちょく連絡を取らせていただいていたんですけど、昨年、さんまさんから「9月にニューヨーク行くから、1週間空けとけ」と言われて、一緒にミュージカル『ビートルジュース』を見て、ご飯もご一緒させていただきました。
僕の様子を見て、「お前がこっち来て、拗ねて遊び回ってるんやないかと心配してたわ。でも大丈夫やな。やりたいようにやったらええねん。どんどん挑戦しろ」と激励してくださったんです。さらに会話の途中、「そのことやったら、ニューヨークにいるあいつを紹介するわ」と、パパーッと連絡を取って、人脈をつないでくださったりも……。
僕は迷惑をかけた側なのに、逆にここまでしていただいて、なんとお礼を言ったらいいのか。ツーショット写真も、自分としては騒動を引き起こした存在で気が引ける部分はあったんですが、さんまさんが「写真はどういうふうにしてもかまわんで。好きにしたらええ」と言ってくださったので、SNSにアップしました。