第五帖《若紫》:
1、昨宵隐约窥花貌,今日游云不忍归:夕紛れ仄かに花の色を見て今朝は霞の立ちぞ煩ふ
2、怜花是否真心语?且看游云幻变无:誠にや花の辺りは立ち憂きと霞むる空の気色をも見む
3、闻道葛城寺,位在丰浦境。寺前西角上,有个榎叶井。白玉沉井中,水底深深隐。此玉倘出世,国荣家富胜:葛城の寺の前なるや 豊浦の寺の西なるや 榎の葉井に白璧沈くや 真白璧沈くや おおしとと おしとど しかしては 国ぞ栄えむや 我家らぞ 富せむや おおしとと としとんど おおしとんど としとんど(引用催马乐《葛城》)
4、山樱倩影萦魂梦,无限深情属此花:面影は身をも離れず山桜心の限り止めて来しかど
5、山风多厉樱易散,片刻留情不足凭:嵐吹く尾の上の桜散らぬ間を心止めける程のはかなさ
6、我在常陆勤耕田,胸无杂念心自专。你却疑我有外遇,超山过岭雨夜来:常陸にも田をこそ作れ 徒心や兼ぬとや君が山を越え 雨夜来ませる(引用风俗歌《常陆》)