【話術士9話Q&A!】
今週もやっていくわよ~!
Q:冒頭ってどういう状況なの?
A:まず時系列は祖父ちゃんが死んでからノエルが探索者になるまでで、その間にノエルはワイナリーを経営していた。そもそも探索者を引退した後の祖父ちゃんはワイナリーを経営していたから、それを継いで再建した形になる。そこに祖父ちゃんの知り合いだった探索者ギルドの職員が訪ねてきた。
Q:ノエルの目標は探索者なのに他のことをしている暇なんてあったの?
A:暇は無かったけど『使用人たちが路頭に迷いそうなのを放置して自分の好きなことをするぜ!』ってのはノエルの美学に反するので、使用人たちの生活基盤を築けるまで経営の代表を務めていた。再建したワイナリーが軌道に乗ってからは経営権を使用人たちに譲って、後顧の憂い無く探索者業に専念し始めたってのが事の経緯。
Q:ワイナリーってそんなにすぐに再建できるものなの?
A:ワイン樽は地下に保管されるものだから、街が焼けても商品のワインは無事だった。
Q:ジークって最強格らしいけど強さどんなもん?
A:だいぶ先の話になるけどブラックホールに飲み込まれても車に撥ねられた程度のダメージで帰ってこれるぐらいには強い。
Q:ジークはなんであっさり引き下がったの?
A:謎だったノエルの強さの本質が人の弱点を見抜くことだってわかったから。そういう人材を引き抜いても逆に組織を内部から乗っ取られる可能性があるし好ましくないと判断した。
Q:ジーク最強格なのに小物っぽくない?
A:尺の都合で台詞カットされちゃったけど実はジーク自身も自分が小物だって理解していて、だから真の最強になるためには何でもするよ~ってスタンスの人。で、最強格なのに自分のことを小物だって言えるジークに、ノエルもシンパシー感じつつ一目を置くってやり取りだった。
Q:ヴァルターの時といい作者って小物っぽいキャラクターが株上げていくの好きだよね?
A:好き!
Q:ランクアップして戦術家になったけど話術士ではなくなったの?
A:話術士のままだよ。戦術家としての力が+されたってこと。
Q:二秒の未来予測って強くね?
A:微妙。そもそも確定した未来を予知できるのではなく、あくまで周囲の状況から次に起こるだろうことを予測できるだけの能力。行動を読めていても動くのが遅かったら被弾するし、逆に早過ぎたら敵に行動を修正される。更にそれを仲間に伝える仕事もある。なんにしてもタイムラグが少しでも発生したら全滅する能力。それだったら純粋に攻撃力や頑丈さやスピードが上昇した方が安定して貢献できる。
Q:ひょっとして話術士の隠された力で最強になるって話ではない?
A:そんなものウチにはないよ……。
Q:監察官って何?
A:探索者ギルドの職員でクラン創設の認定と悪魔討伐依頼の斡旋を担ってる。あとクランが舐めたことをしていたらボコるのも仕事。監察官の全員がAランクでめちゃくちゃ強い。
Q:ヴァリアントって本当に国滅ぼせるレベルで強いの?
A:強い。
Q:そんなに強いならみんなもっと協力しあうべきでは?
A:協力して意味があるのは七星と一部の大手クランだけなので、ノエルたち程度の奴らが協力し合っても貢献度は一般人のボランティアと大して変わらない。前線に出ても即死するだけ。
Q:国同士は協力し合うことできないの?
A:他国に協力するってことは自国民を犠牲にするってことなんで、それよりも帝国と戦った敵が弱ったところを叩けばいいと考えている。自国の損失を抑えられるかつ資源の総取りをできるわけだし。現実でもそういう感じじゃん?
Q:ハロルドがノエルを気にかけているのは不滅の悪鬼の孫だから?
A:それもあるけど単純にノエルが異質だから。話術士だけど探索者やってます!ちなみに前職実業家です!直近で大物ヤクザを潰しました!ってのはトップ層でも無い経歴なので注目せざるを得ない。
Q:そうは言っても重要なのは強さと悪魔を討伐した実績では?
A:帝国最高峰の戦力が七星なんだけど、裏を返せば最高峰故に頭打ちなんだよね。そして一年以内にこれ以上強い奴らを集めるのは現実的に不可能。じゃあどうすれば勝てるか?って考えた時に、必要なのは別方向からのアプローチができる人材。かといって現在進行形で異業種の人間じゃ話にならないから、ハロルドは異業種経験がある常識に囚われない探索者を求めていて、だからノエルに期待している。
Q:祖父ちゃんの時はどうだったの?
A:正直なところ祖父ちゃんの時は運が良かっただけ。祖父ちゃんより前の戦いも同じ。悪魔って当然ながら強ければ強いほど魔力消費量が多くなるから、こっちの攻撃が通じない時は魔力切れを狙うのが定石なんだよね。ただ今回は過去最大の深淵が発生する可能性が高い。そして、深淵の規模が大きいほど悪魔の性能も跳ね上がるから、魔力切れ狙うの無理じゃね?ってハロルドたちはビビってる。
Q:要するに腕力が通じない相手をどう倒すか?って話?
A:要するにそういう話で、シンゴジやマイゴジを想像してもらうとわかりやすいかも……。現代の最新兵器が通じない相手をどう倒すか?その作戦を立案できる奴はいるのか?ってこと。
Q:軍は何をやってるの?
A:軍ってスキルツリーが対人戦特化だから悪魔相手の戦闘力は探索者の方が圧倒的に上。
Q:ハロルドはノエルに注目してるのに何でクランの創設を却下したの?
A:期待はしているけど実際の価値はまだ示せてないから。どういう風に価値を示してくれるかワクワクしてる状態。ちなみに原作だとハロルドは創設を却下せず、ノエルが自分から引き下がるように促した。却下したのは漫画版の話。ただ、これは俺が漫画映えのために考え直した展開なので、原作をアプデした内容になる。ここらへんの話から俺がコミカライズの話作りに関わり始めたので、原作と違う部分は基本的に漫画の方が正しい。
Q:コウガはノエルに負けたから無敗ではないのでは?
A:結果論だけどチームのリーダーに敗北したのはノーカン扱いってこと。
Q:結局のところノエルの目標はヴァリアント倒して名を残すってことでOK?
A:OK。
Q:ノエルの悪評って広まってるんだ?
A:知る人ぞ知るってレベル。まだ悪評が広まるほど大物ではない。地元のヤンキーの悪評を知ってる人間がどんだけいるんだよって話。
Q:天翼騎士団の強さってどんなもの?
A:かなり強い。あの四人だけでそこそこのクランぐらいの強さがある。
Q:ノエルは何を企んでいるの?
A:上記したハロルドの思惑はノエルも察しているので、普通の探索者にはできないことを成し遂げて自分たちの価値を示そうとしている。
Q:何を企てているか知らないけど善良そうなパーティを狙うのは駄目じゃない?
A:善良そうだからターゲットにしては駄目って考えは逆に相手に失礼でしょ。むしろ後進からどんな手を使ってでも乗り越えたい先達として扱われるのが強者としての誉れだよ。それが正面からの挑戦だろうと搦め手だろうと同じ。実際、帝国最強クランのナンバー2は率先して勧誘という名の新人潰しをノエルに仕掛けてきたんだから、トップ層はみんな搦め手も重要視している。
今週もやっていくわよ~!
Q:冒頭ってどういう状況なの?
A:まず時系列は祖父ちゃんが死んでからノエルが探索者になるまでで、その間にノエルはワイナリーを経営していた。そもそも探索者を引退した後の祖父ちゃんはワイナリーを経営していたから、それを継いで再建した形になる。そこに祖父ちゃんの知り合いだった探索者ギルドの職員が訪ねてきた。
Q:ノエルの目標は探索者なのに他のことをしている暇なんてあったの?
A:暇は無かったけど『使用人たちが路頭に迷いそうなのを放置して自分の好きなことをするぜ!』ってのはノエルの美学に反するので、使用人たちの生活基盤を築けるまで経営の代表を務めていた。再建したワイナリーが軌道に乗ってからは経営権を使用人たちに譲って、後顧の憂い無く探索者業に専念し始めたってのが事の経緯。
Q:ワイナリーってそんなにすぐに再建できるものなの?
A:ワイン樽は地下に保管されるものだから、街が焼けても商品のワインは無事だった。
Q:ジークって最強格らしいけど強さどんなもん?
A:だいぶ先の話になるけどブラックホールに飲み込まれても車に撥ねられた程度のダメージで帰ってこれるぐらいには強い。
Q:ジークはなんであっさり引き下がったの?
A:謎だったノエルの強さの本質が人の弱点を見抜くことだってわかったから。そういう人材を引き抜いても逆に組織を内部から乗っ取られる可能性があるし好ましくないと判断した。
Q:ジーク最強格なのに小物っぽくない?
A:尺の都合で台詞カットされちゃったけど実はジーク自身も自分が小物だって理解していて、だから真の最強になるためには何でもするよ~ってスタンスの人。で、最強格なのに自分のことを小物だって言えるジークに、ノエルもシンパシー感じつつ一目を置くってやり取りだった。
Q:ヴァルターの時といい作者って小物っぽいキャラクターが株上げていくの好きだよね?
A:好き!
Q:ランクアップして戦術家になったけど話術士ではなくなったの?
A:話術士のままだよ。戦術家としての力が+されたってこと。
Q:二秒の未来予測って強くね?
A:微妙。そもそも確定した未来を予知できるのではなく、あくまで周囲の状況から次に起こるだろうことを予測できるだけの能力。行動を読めていても動くのが遅かったら被弾するし、逆に早過ぎたら敵に行動を修正される。更にそれを仲間に伝える仕事もある。なんにしてもタイムラグが少しでも発生したら全滅する能力。それだったら純粋に攻撃力や頑丈さやスピードが上昇した方が安定して貢献できる。
Q:ひょっとして話術士の隠された力で最強になるって話ではない?
A:そんなものウチにはないよ……。
Q:監察官って何?
A:探索者ギルドの職員でクラン創設の認定と悪魔討伐依頼の斡旋を担ってる。あとクランが舐めたことをしていたらボコるのも仕事。監察官の全員がAランクでめちゃくちゃ強い。
Q:ヴァリアントって本当に国滅ぼせるレベルで強いの?
A:強い。
Q:そんなに強いならみんなもっと協力しあうべきでは?
A:協力して意味があるのは七星と一部の大手クランだけなので、ノエルたち程度の奴らが協力し合っても貢献度は一般人のボランティアと大して変わらない。前線に出ても即死するだけ。
Q:国同士は協力し合うことできないの?
A:他国に協力するってことは自国民を犠牲にするってことなんで、それよりも帝国と戦った敵が弱ったところを叩けばいいと考えている。自国の損失を抑えられるかつ資源の総取りをできるわけだし。現実でもそういう感じじゃん?
Q:ハロルドがノエルを気にかけているのは不滅の悪鬼の孫だから?
A:それもあるけど単純にノエルが異質だから。話術士だけど探索者やってます!ちなみに前職実業家です!直近で大物ヤクザを潰しました!ってのはトップ層でも無い経歴なので注目せざるを得ない。
Q:そうは言っても重要なのは強さと悪魔を討伐した実績では?
A:帝国最高峰の戦力が七星なんだけど、裏を返せば最高峰故に頭打ちなんだよね。そして一年以内にこれ以上強い奴らを集めるのは現実的に不可能。じゃあどうすれば勝てるか?って考えた時に、必要なのは別方向からのアプローチができる人材。かといって現在進行形で異業種の人間じゃ話にならないから、ハロルドは異業種経験がある常識に囚われない探索者を求めていて、だからノエルに期待している。
Q:祖父ちゃんの時はどうだったの?
A:正直なところ祖父ちゃんの時は運が良かっただけ。祖父ちゃんより前の戦いも同じ。悪魔って当然ながら強ければ強いほど魔力消費量が多くなるから、こっちの攻撃が通じない時は魔力切れを狙うのが定石なんだよね。ただ今回は過去最大の深淵が発生する可能性が高い。そして、深淵の規模が大きいほど悪魔の性能も跳ね上がるから、魔力切れ狙うの無理じゃね?ってハロルドたちはビビってる。
Q:要するに腕力が通じない相手をどう倒すか?って話?
A:要するにそういう話で、シンゴジやマイゴジを想像してもらうとわかりやすいかも……。現代の最新兵器が通じない相手をどう倒すか?その作戦を立案できる奴はいるのか?ってこと。
Q:軍は何をやってるの?
A:軍ってスキルツリーが対人戦特化だから悪魔相手の戦闘力は探索者の方が圧倒的に上。
Q:ハロルドはノエルに注目してるのに何でクランの創設を却下したの?
A:期待はしているけど実際の価値はまだ示せてないから。どういう風に価値を示してくれるかワクワクしてる状態。ちなみに原作だとハロルドは創設を却下せず、ノエルが自分から引き下がるように促した。却下したのは漫画版の話。ただ、これは俺が漫画映えのために考え直した展開なので、原作をアプデした内容になる。ここらへんの話から俺がコミカライズの話作りに関わり始めたので、原作と違う部分は基本的に漫画の方が正しい。
Q:コウガはノエルに負けたから無敗ではないのでは?
A:結果論だけどチームのリーダーに敗北したのはノーカン扱いってこと。
Q:結局のところノエルの目標はヴァリアント倒して名を残すってことでOK?
A:OK。
Q:ノエルの悪評って広まってるんだ?
A:知る人ぞ知るってレベル。まだ悪評が広まるほど大物ではない。地元のヤンキーの悪評を知ってる人間がどんだけいるんだよって話。
Q:天翼騎士団の強さってどんなもの?
A:かなり強い。あの四人だけでそこそこのクランぐらいの強さがある。
Q:ノエルは何を企んでいるの?
A:上記したハロルドの思惑はノエルも察しているので、普通の探索者にはできないことを成し遂げて自分たちの価値を示そうとしている。
Q:何を企てているか知らないけど善良そうなパーティを狙うのは駄目じゃない?
A:善良そうだからターゲットにしては駄目って考えは逆に相手に失礼でしょ。むしろ後進からどんな手を使ってでも乗り越えたい先達として扱われるのが強者としての誉れだよ。それが正面からの挑戦だろうと搦め手だろうと同じ。実際、帝国最強クランのナンバー2は率先して勧誘という名の新人潰しをノエルに仕掛けてきたんだから、トップ層はみんな搦め手も重要視している。