中级一 第十四课
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今日はセンチュリー电工の展示会准备メンバーが到着する日です。李くんと金くんは、出迎えのために朝から空港へ行きました。総务课长の洪さんのほか佐藤さんも一绪でした。李くんは「観迎 センチュリー电工様」と书いたプラカードを持って、飞行机が着くのを待ちました。
国际の出口から次々乘客が出て来ます。李くんは、よく目立つようにプラカードを高く掲げました。间もなく、展示会事务局责任者の田中さんを先头に、センチュリー电工のメンバーが出てきました。出迎えのメンバーのところまで来ると、お互いに挨拶を交わしました。佐藤さんが要领よく通訳します。李くんや金くんは、荷物を出迎えのバスに积み込みます。
バスはまず、一行が宿泊するホテルに向かいました。しばらくすると、一人がバスの外を见ながら「このあたりもずいぶん変わりましたねえ。」と言いました。
「建设中の高层ビルも多いですね。」
「ええ、どのビルも高さが100メートル以上あると思いますよ。」
「どんな用途のビルが多いんでしょうか。」
「オフイスビルとマンションでしょうね。」
「すると、我々にとってビジネス・チャンスもいっぱいあるということになりますね。」
洪课长は「ええ、今回の展示会を契机として、会社がますます発展することを期待しているんですよ。」と、真剣な表情で言いました。田中さんも大きくうなずきました。
李くんは、隣に座っている営业部员の井上さんに「中国语がおできになるんですね。」と话しかけました。
「中国で仕事をするからには中国语もできるようになりたいと思って、勉强を始めたところです。まだ初级段阶ですから、いろいろ教えてください。」というのが井上さんの返事でした。
「わたしも日本について了解できないことが多くあると思いますので、よろしくお愿いします。」と言う李くんに、井上さんは「绝対だめだという訳ではないけれど、この场合は「了解」ではなくて「理解」と言ったほうがいいでしょうね。」と笑颜で订正しました。とても感じのいい笑颜でした。
バスはホテル着きました。本社での打ち合わせ会议に先立って、ホテルで昼食を取ることにしました。
展示会の准备はいよいよこれからです。
会话一
昼食时间です。李くんと金くんは、井上さんと同じテーブルです。话题はどうしても仕事のことになります。
井上:中国ではセンチュリー制品の评判はどうですか。
金昌来:使いやすくてアフターサービスが充实していると言われています。
李兴:それに、消费电力が少ないし、あまり故障しないから安心して使えるんです。
金昌来:その分、値段は少し高いですけどね。
井上:确かにね。オーディオ関系はどうですか。
李兴:若者の间で、デザインがかっこいいというので、受けていますよ。
井上:最近は各メーカーとも性能ではほんとんど差がなくなっているので、デザインの力がますます重要になっているということなんでしょうね。
李兴:日本でもやっぱりそうですか。
井上:洗濯机や冷藏库などの场合は、机能や耐久性のほか消费电力が选择基准として重要だけど、特にオーディオ関系はデザインが重视されています。
金昌来:その点は中国と同じですねえ。
井上:今日本では、「自然にやさしい」というキャッチフレーズが流行っているんです。
李兴: どういうことですか。
井上:现在、地球环境の悪化问题になっていますね。だから二酸化炭素の排出量や制品のリサイクル率などでも各メーカーで竞っています。
金昌来:それが売れ行きに盛んに宣伝しています。地球にやさしいという企业イメージを消费者に持ってもらえるかどうかはとても大切なことなんです。
李兴:确かに、温暖化や环境污染のことを考えると、ぼくらも暗い気分になることがあります。
井上:うちの会社が、お国の西部で植林运动をしているのをご存知ですか。
金昌来:はい、闻いたことがあります。
井上:他にもいろいろありますけれど、どれも企业イメージのアップと会社贡献を结び付けた活动なんです。会社的责任をよく果たしている企业は消费者の评判も高いですからね。
会话ニ
午后は、さっそく展示会についての打ち合わせ会议行われました。会议では、「コンセプト」、「あぽを取る」「根回し」といった日本のビジネスマン独特の用语が飞び交いました。新入社员5人も出席しました。しかし、干部も集まったこんな会议の通訳はまだ无理です。通訳をしたのは、佐藤さんと陈俊さんでした。5人は资料を配ったり议论を闻いたりしながら、何年が后には、自分たちも重要会议の同时通訳ができるようになりたいと思っていました。以上は、その日の日程が终わって、センチュリー电工のメンバーをホテルに送った后の、ロビーでの会话です。
金昌来:中日合弁の会社に入ったんだという実感が涌く一日だったね。
赵建南:ほんとんど。でも、わからないことばがいくつもあって落ち込んじゃったなあ。
李兴:それはぼくも同じさ。でも、今に陈さんみたいになってやるぞって、思ったよ。
郭丹丹:陈さんって、日本语もすごいのね。尊敬しちゃった。
赵建南:彼の専门は会计学なんだってね。
王娟:そう。日本语はほとんど独学なんだそうよ。入社してから本格的に勉强したんだって。
李兴:(ちょっと复雑な気分で)よく知ってるんね。
王娟:(あっさり)うん。时々食堂で一绪になるから。陈さんのことより、问题は私たちよ。いよいよ明日から日本语力が试されることになるんだから。
郭丹丹:わたしは日本语よりもっと大変なことがあるの。
金昌来:どういう意味?
郭丹丹:今度の展示会は一般公开もされるでしょ?
赵建南:それで?
郭丹丹:宣伝ポスター作りや会场のレイアウトが広报担当の仕事なの。
李兴:そういえば、オフイスだけじゃなくて、新しいマンションライフの提案も展示会のコンセプトにするって、さっき话してたね。
郭丹丹:だから、一般向けの宣伝や亲しみやすいレイアウトも重要なの。
赵建南:そうか。郭さんたちのセンスが展示会成功のカギを握るんだね。それは大変だ。
郭丹丹:これからセンチュリーの担当者とも相谈しながら仕事することになると思うの。
金昌来:じゃあ、やっぱり日本语能力も大事じゃないの。
郭丹丹:そういうことになるね。やっぱりわたしも陈さんを目指そう一っと。
王娟:あ、わたし会社にまだ仕事が残ってるんだった。
李兴:ぼくも一仕事残ってるんだ。会社に戻らなくっちゃあ。
王娟:そうなの。李くん、一绪に行かない?
李兴:うん、そうしよう。じゃあね!(二人去る。)
金昌来:(残った二人に)今の李くんは、なんだか嬉しそうだったね。