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279,捕捉精神者

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IP属地:广西来自Android客户端1楼2019-07-06 00:40回复
    比平时厚一块手套。仅此而已,就感觉周围的任何东西都产生了隔阂。也许是心理作用,神色不好。
    但如果因此而穿的单薄,最后冻伤了手指,就会成为笑话了。让人董洁的寒冷,有时候靠一阵风就可以夺走人的血肉和生命?
    即使只取一杯饮料,如果只是就这样抱在胳膊上,马上就会冻结成冰,毫无办法。不,至少,以前的时候有过这样的事。既然如此,就没有必要去踩踏同样的道路了。用舌头轻轻的包含淡色啤酒,抚摸身体。我感觉贝尔菲因特有的辛辣味道,自然而然的温暖了身体。
    然后尽情的润湿了喉咙,再张开嘴。不,很在意嘴唇很干。
    “那么,什么时候都有说教呢,圣女大人。”
    一边挑选着各种不同的语言,一边这样说道。虽然想了很久,但无论用什么词汇,圣女玛蒂娅嘴唇似乎总会飞出尖锐的枪,结果还是平凡的语言。
    不过,当他走出帐篷,扔背对着羊皮纸看着时,似乎那股愤怒已经从头顶蔓延到脚尖了。真可怕。
    到底从嘴唇里会发出什么样的声音呢?其次,玛蒂娅洒落的声音,比想象的要平稳得多,甚至可以说是细微的。
    不知不觉睁大了眼皮。
    “哎呀,你做了一件让我说服你的事吗?”
    尽管如此,玛蒂娅还是很高兴的样子。那个声音包含着非常明亮的声音。
    并不是说走了神,而是有种像肺一样紧张的空气消失的感觉。


    IP属地:广西来自Android客户端3楼2019-07-06 00:51
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      我原以为,在正直的地方,又擅自做了些事,会尖锐的收到大家的指教。今天好像不是那样的心情。不,不错。那么希望您今天尽情的高兴。(男主想自己一个人去见幼驯染,担心玛蒂娅生气)
      “不,不是那样的。无论何时总是收到您那么多感谢地话语呢。比起稍后汇总,我更想拿到。”
      不要一概而论,补充一下。把大衣搭在肩上。并不是说玛蒂娅是我的主人,而是她说好了的。那么,没有人会对我的行为提出异议。这样一来,就可以充分挥动双臂进行行动。
      玛蒂娅还是一如既往地转过身去,语调柔和,尽管如此,还是用颤抖的声音说。紧紧地握住害怕的指尖。
      “我只是在你违背了我和我的誓言后,向你宣泄愤怒之言,这次不是不一样吗?”
      眯着眼睛,咬住玛蒂娅的话。所谓誓言,就是指在贝尔菲因所交换的东西吧。


      IP属地:广西来自Android客户端4楼2019-07-06 00:56
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        和玛蒂娅一起宣誓,有种自豪感,绝不擅自闯入危险之中。
        不,在我看来,并没有想到会得出那么夸张的东西。尽管如此,这是玛蒂娅特别的一种担心方式,也没有必要拒绝吧。
        而且,过去的时候基本没有存在关心我的人。而现在纹章教的圣女大人也会为我担心我的去向,所以,这种程度的事我就心甘情愿的接受吧。
        我觉得这是无聊的感情,感觉很傻。但是,有这样一个可以转向我们感情的人,应该可以说是确实的喜悦。
        玛蒂娅用手将羊皮纸展开,继续她的话。
        “但是,如果可以用语言来表达的话,我更希望你,这次是来请求我的原谅的吧,路易斯。”
        这么一说,的确如此,但多少有些不协调的东西在胸口滑行。具体怎么说呢?看不见的线一样的东西,在不知不觉中缠绕在脖子上的样子。奇怪的呼吸困难。
        我暗藏着眼帘,到底是如何回应那句话的?嘴唇自然而然的在寻找语言,但似乎哪句话都不符合眼下的情况。
        “是啊,对了,那么,去弗里姆斯拉特山脉的远征,能请你批准吗,圣女大人。”
        不管怎么说,我觉得不适合我的话是很难说的出口。果然,有一种似乎有什么不协调的感觉盘踞在脑袋。
        ——————
        对于圣女玛蒂娅来说,无法掩饰心中的感情,这样的经验是不存在的。


        IP属地:广西来自Android客户端5楼2019-07-06 01:05
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          所谓纹章教的圣女,是知性的体现者。既然追求那种形象,被感情左右,那自然是一种不该拥有的丑态。
          对于自幼就渴望成为圣女的玛蒂娅来说,暴露这种丑态的,最多也就几次而已。之前在信徒面前,她没有表现出算计被证实的感情以外。
          对,从心底里发出的情动等,对于纹章教的圣女来说是不应该存在的东西,所有的行动都应该由算计和只会来进行。
          正因为如此,才会想。现在的我,肯定是连圣女都称不上的样子。玛蒂娅拼命地压抑颤抖的声音。想方设法保持冷静,将手指头紧紧握住,羊皮纸上沾了一些皱纹。(意思是圣女之前的冷静都是在男主面前装出来的,现在她心里慌得一b,用很大的力气抓着羊皮纸)
          但是,即使在和平时候的大街上,脸颊仍保持着淡淡的感情,瞳孔中也会浮现出莫名其妙的动摇。
          多么不像样的事情啊,不可能,有这样的事情发生,不会是好事。我拼命地盯着眼前的羊皮纸,但是任何一个字,都无法映入我的脑海。岂止如此,更让人感到头部像煮过似得触感。
          理由我知道,但是竟然到了这种地步。只是,路易斯为了他的行为,特地来请求自己的原谅。仅仅如此,感情上的箍就松动了,合不拢了。
          一想到这些,心脏就更加加快的跳动着,陷入了近乎羞耻的感情。但是,同时,喜悦高涨也是事实。
          多么可怜啊,玛蒂娅不由自主的责备自己。甚至觉得他是在开玩笑。
          但是,即便如此。还是会发热,应该收紧的嘴角却立刻绘出奇妙的线条,虽然很不好,但并不是让人看的脸。特别是,在他的面前能看到这种情况吗?(圣女担心自己害羞的样子被男主看到)
          啊啊,但是打动我内心的喜悦,却难以掩饰。


          IP属地:广西来自Android客户端7楼2019-07-06 01:18
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            到现在为止无论到哪里,他都像是随心所欲的挥动着自己的身体,他简直就是在期盼一样,一下子跃入险境。
            直到现在,他开始听我的话了。多么,真是太棒了。多么可喜的事情。
            路易斯一定没有注意到。如果是以前的他,我绝对不会做那样的事。应该没有意识到,自己的脖子上缠绕着紧密的丝线。
            即使这样,即使发现了,也能做什么呢?玛蒂娅的嘴唇,想画了半圆一样吊起来。
            约定是誓约,誓约是契约。它们一边改变着姿态,一边确实的把路易斯的精神变成线缠绕倒一起。那绝不是那么容易就能抽出来的东西。倒不如说,语言的重叠,更深刻的联系到一起。
            正因为如此,玛蒂娅对路易斯催促更多的话。希望你原谅我。被管理的事不是玛蒂娅所期望的,而是你所期望的,像这样被深深地刻进精神之中。
            路易斯的声音滚到帐篷中。


            IP属地:广西来自Android客户端8楼2019-07-06 01:25
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              “可以请你允许我远征弗里姆斯拉特山脉吗?圣女大人。”
              请接受那些说出来的话。玛蒂娅为了咬住嘴唇,闭上了嘴唇,然后拼命地绷着脸,做了个还能看的表情,再转过身去。
              从正面凝视路易斯的脸,说。
              “嗯,我允许你为了纹章教和我行动,我感到非常高兴,路易斯。”
              为了让路易斯深入咀嚼,玛蒂娅轻轻的编制出咯语言。
              玛蒂娅认为,真正的意图是为了自己,不是为了纹章教。
              从最初突然决定去弗里姆斯拉特山脉,推测那里超越了通常的想法,某种想法是自然的吧。至少玛蒂娅是这么理解的。


              IP属地:广西来自Android客户端9楼2019-07-06 01:29
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                但是。正因为如此才说,为了自己而行动。比什么都高兴。
                那样的话,在他的胸口就能植入不少罪恶感了吧。于是,自然的,意识又朝向自己。让原本的想法模糊吧,事实上,路易斯露出了非常尴尬的表情。
                玛蒂娅,无论如何也无法阻止自己露出笑容,那个笑容,本来作为圣女的她不被显示出的吧,微笑。
                脸颊上画着美丽的线条,眯着瞳孔,甚至可以说是魔性,就是这样的笑容。


                IP属地:广西来自Android客户端10楼2019-07-06 01:32
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                  附上原文
                  何時もより手袋を一枚厚くする。それだけで、周囲の何を触れるのにも隔たりが生まれた感触があった。心なしか気色が悪い。
                   しかしだからと言って薄着をし、果てに凍傷で指を食いちぎられたなどとなれば笑い話にもならない。人を凍えさせるほどの寒さは、時に風一つで肉と命を攫っていくものだ。
                   飲料水一つをとっても、ただそのまま腕に抱えるような真似をすれば凍り果ててどうにもならなくなる。いや少なくとも、かつての頃は似たような事に成った。なら態々同じ轍を踏みに行く必要はあるまいさ。
                   口の中に軽くエールを含ませ、液体を舌で撫でる。ベルフェイン産特有の辛味が、自然と身体を暖めてくれる気がした。
                   そうして存分に喉を潤してから、口を開く。いやに唇が渇いているのが、気になっていた。
                  「それで、何時ものご説教はないのかい、聖女様」
                   散々に言葉を選びながら、そう言った。随分と考えはしたのだが、何という言葉を用いても聖女マティアの唇からは鋭い槍が飛び出てきそうで、結局は平凡な言葉に収まってしまった。
                   しかしまぁ、天幕に赴いて尚、背を見せてただただ羊皮紙に眼を通している所を見ると、どうやらその憤激は頭の頂点からつま先までに行き渡っているらしい。恐ろしいことだ。
                   果たして唇からどんな声が出てくるものかと、そう身構えていたのだが。次にマティアが零した声は、想像していたものよりずっと穏やかで、か細いとすら言えるものだった。
                   知らず瞼を、大きく開く。
                  「おや、私に何かを説かれるような事をしたのですか、貴方は」
                   それでいて、マティアは随分とご機嫌が良い様だった。その声はやけに明るい調子を含んでいる。
                   拍子抜け、というわけでもないが、肺にあったであろう張り詰めた空気がすぅっと抜けていく感覚があった。
                   正直な所、また勝手な事をしたものだと、尖り切った声でご説教を受けるものと思っていたのだが。今日はそういう気分ではないらしい。いや結構な事だ。なら存分にご機嫌でいて欲しい。
                  「いや、そういうわけじゃあないが。何時も何時も有難いお言葉を頂戴してたんでね。後で纏めてもらうより、先に頂いておこうかと思ったのさ」
                   ないならないで勿論いいがね、と付け加えながら。外套を肩に這わせる。別段マティアは俺の主人というわけでもないが、彼女が良しと言ったのだ。なら他に俺の行動へ文句を一々つけてくれるやつはそういまい。此れで、両腕を存分に振って行動できるというものさ。
                   相変わらずマティアは背を向けたまま、口調は柔らかに、それでいて何処か震えた声で、言う。寒さに怯えた指先を、ぎゅぅと握りこんだ。
                  「私が貴方に怒りの言葉を告げるのは、貴方が私との誓いを破り捨てた時のみです。今回は違うではないですか」
                   眼を細め、マティアの言葉を噛みしめる。その誓いとは、ベルフェインで交わしたものを指しているのだろう。
                   誇りを持ち、そうして危難に無断で飛び込むような事はしない、というマティアとの誓い。
                   いや俺からしてみればそこまで大仰なものを結んだとは思っていなかったのだが。それでも、此れがマティアなりの気の遣い方だとするならば、わざわざ拒否する事もないだろう。
                   それに、かつての頃は俺に心を配ってくれるような人間は殆ど存在しなかったのだ。それが今では紋章教の聖女様がその行き先を心配してくださるというのだから、此の程度のことは甘んじて受けるべきだろうさ。
                   くだらない感情だとは思っている。馬鹿らしいとも感じはする。けれども、そういった情動を向けてくれる相手がいるというのは、確かな喜びとそう言いえるはずだ。
                   マティアがその手で羊皮紙を広げたまま、言葉を続ける。
                  「ああですが、言葉にしてもらえるなら其方の方がより望ましい。今回は――私の許しを請いに来たのでしょう、ルーギス」
                   許しを、請いに来た。その言葉を聞いて、知らず眉が捻られる。
                   言われてみればそうではあるのだが、多少の違和感らしきものが胸を滑っていく。具体的にどうとは言い兼ねるが、見えぬ糸のようなものが、知らぬ内に首に巻き付いている様な。変な息苦しさがあった。
                   その言葉にどう応じたものかと、瞼を潜める。唇が自然と言葉を探すが、どれもこれも今の心境には上手く当てはまりそうにない。
                  「そう、だな――じゃあ、フリムスラトへの遠征、ご許可願えますかね、聖女様」
                   何とも、俺には似合わぬ面はゆい言葉だと思いながら、そう、言った。やはり何か違和感のようなものが首を舐めていく感触が、あった。
                   ◇◆◇◆
                   聖女マティアにとって、胸の裡に湧いて出た感情を隠


                  IP属地:广西来自Android客户端11楼2019-07-06 01:34
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                    聖女マティアにとって、胸の裡に湧いて出た感情を隠し切れぬという経験は、そうあるものではない。
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                     幼き頃より聖女としての生き方を望まれたマティアにとって、そのような醜態を晒したのは精々数度くらいのもの。少なくとも信徒の前で、打算に裏付けられた感情以外を見せたことはない。
                     そう、心の底からの情動などというのは、紋章教の聖女には不要の代物だ。全ての行動は打算と知性によって行われるべきもの。
                     だからこそ、思う。今の己は、聖女などとはとても呼べぬ有様に違いない、と。マティアは震える声を必死に抑えつけながら、何とか平静さを保とうと指を強く握りこむ。羊皮紙にいくらかの皺がついてしまった。
                     だが幾ら平時の通りにあろうとしても、頬は知らず淡い熱を持ち、瞳は得体の知れぬ動揺を浮かばせる。
                     何と不様な事だろう、あり得ない、こんなことはあって良いことではない。眼前の羊皮紙を必死に睨み付けるが、その文字の一つとて頭に入りはしない。それどころか余計に頭が茹ったような感触があらわれる。
                     理由は、分かっている。こんな有様に己が至っているのは。ただただ、ルーギスの行いがため。ただ彼が己に許しを請いに来た。それだけで感情の箍は緩み、閉じきれなくなってしまった。
                     それを思うと心臓は余計に早く脈を打ち、恥に近い感情を抱え込んでいく。しかし同時、喜色の情動が胸を締め上げているのも、事実だ。
                     何と、情けないことだろう。マティアは思わず自らを責め立てる。ふざけているとすら、思う。
                     だがそれでも、頬が熱を持ち、引き締めるべき口元はぐにゃりとおかしな線を描いてしまうのだ。とても、とてもではないが人に見せられる顔ではない。特に、彼の前でこのような有様を見せられるものか。
                     ――ああ、けれどもこの胸に打ち響く喜びは、やはり隠し切れそうにない。
                     今まで何処までも自らが思うままにその身を振るわせて来た彼。まるで自ら望んでいるかの如く、危難へと身を跳びこませてきた彼。
                     その彼が、今になってはマティアの言葉を伺うようになった。何と、素晴らしい。何と喜ばしいことか。
                     ルーギスはきっと気づいていない。かつての彼であればそのような事は決してしなかったであろう事を。その首にゆったりと、精神を絡めとる糸が巻き付いている事など、意識すらしていないはずだ。
                     それにたとえ気づいた所で、何が出来るものか。マティアの唇が、半円を描くようにつりあがる。
                     約束は誓約に、誓約は契約に。それらは姿を変えながら、確実にルーギスの精神を糸となって絡み取っている。それは決して容易く抜き取れるようなものではない。むしろ言葉を重ねるごと、より深く絡みつくものだ。
                     だからこそ、マティアはルーギスに更なる言葉を促す。己に許しを請うように。管理される事はマティアが望んだものでなく、貴方が望んだことなのだと、そう精神に刻み付けるように。
                     ルーギスの声が、天幕に転がった。
                     ――フリムスラトへの遠征、ご許可願えますかね、聖女様。
                     その差し出されたような言葉を、受けて。マティアは噛みしめるように一度唇を閉じる。そうして必死に顔を引き締め、まだ見れるものにした上で、振り向いた。
                     ルーギスの顔を正面から見つめ、言う。
                    「ええ、許可しましょう――貴方が紋章教、また私の為に動いてくれること、大変嬉しく思います、ルーギス」
                     ルーギスに噛み含ませるよう、マティアはゆっくりと言葉を紡いだ。
                     別段、本当の所の意図が己が為、紋章教が為でなくとも良いと、マティアは思う。
                     そもそも唐突にフリムスラト行きを決断した所から見るに、其処には通常の想いを超えた、何らかの思惑があると推察するのが自然だろう。少なくともマティアは、そう理解している。
                     けれど、だからこそ言うのだ。己の為に動いてくれることを、何よりも嬉しく思うと。
                     そうすれば、彼の胸に少なからず罪悪感らしきものを植え付けられるだろう。そうして自然と、また意識が己へと向くのだ。本来の思惑を、ぼやけさせて。事実、ルーギスは何ともばつが悪そうな表情を浮かべている。
                     マティアは、どうにも己の頬が笑みを浮かべるのを止めることができなかった。その笑みは、本来聖女たる彼女が見せることはないであろう、微笑。
                     頬に綺麗な線を描き瞳を惚けさせた、魔性とすら言えそうな、そんな笑みだった。


                    IP属地:广西来自Android客户端12楼2019-07-06 01:35
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